Nikon Rumors に、ドイツのカメラ雑誌に掲載されたフルサイズミラーレスカメラの手ブレ補正効果の比較テストが紹介されています。
・Nikon Z7II IBIS performance compared to other cameras
- ドイツのFoto Magazinの8月号に、ニコンZ7IIと他のミラーレスカメラとの興味深いIBISの比較テストが掲載されている。Z7IIは最大7段分の効果(公称では5段分の効果)という完璧な結果で比較した機種の中で最高の性能となっている。キヤノンやソニーは期待する性能には達していなかった。ソニーα9は期待はずれだった。
「我々はニコンZ7II に非常に驚かされた。公称は5段だが、実際のテストでは70-200mm f/2.8 VR Sとの組み合わせで0.6秒、つまり7段分低いシャッター速度でも非常にシャープな写真を撮ることができた」
(緑=非常に良い、黄緑=良い、黄色=可、赤=シャープではない)※画像はクリックで拡大します。
テストは手ブレ補正搭載レンズとの組み合わせで行われているので、純粋なIBISの性能ではなく、協調補正時の手ブレ補正効果が示されているようです。
Nikon Rumorsの言う通り、緑の「非常に良い」の評価ではZ7IIが最高の成績を収めていて、手ブレ補正が強力だと言われているオリンパスの性能をも上回っていますね。ただし、1秒以上の長時間の手ブレ補正ではキヤノンやオリンパスの方がニコンよりも優れているようです。ソニーは手ブレ補正が弱いという声が結構多いようですが、このテストでも今ひとつの結果ですね。
ゆんじ
Z6Ⅱ とZ70-200を使用しています。確かにこの組み合わせだと手振れ補正がよく聞いている印象があります。ただこれはZ70-200のVR効果の様な気が.,.他のレンズではどうだったのかな、興味があります。
初代Z7ユーザー
これはナナニッパのレンズVRが優秀だからでは?
ボディ単体だとそんな効かないような…
カタスマー
前評判だとオリンパス>キヤノン>パナソニック>ニコン>>ソニーというイメージでした(あくまでなんとなく耳に入った情報からのイメージです)
たしかにキヤノンやオリンパスは強いみたいですが、ニコンがトップになる撮影条件もあるとは、良い意味で裏切られました。
自分の撮影シーンに合わせて考慮する必要がありそうですね。
ソニーはやはりマウント径が制約になっているのでしょうかね。αシステムにおける唯一のウィークポイントですね。
効かせること自体ができてもケラれそうに思えます。ソニーはいっそ動画用にケラれる(クロップする)前提で強力な手振れ補正を積むのもありだと思います。
あと気になったのは富士フイルムとオリンパスだけいわゆる大三元を使ってないんですよね。特に富士フイルムはワンランク落ちるf値可変ズームで、解像力をベースとしたテストに使うのはどうなのかなと思いました。ただ最新レンズなので解像力には期待できると言う判断かなとも思いますが。
かず
赤が無いEM-1の凄さが際立ちますね。
マスター
個人的には、Z7II の手ぶれ補正はよくきくというイメージがあります。SONYの手ぶれ補正は、確かに効きが良くないというか外す時が多い気がしています。
Z70-200 以外でもよく効いていると思いますしハズレも少ないですね。少なくとも私との相性は、Z7のほうがいいように思います。
雑魚師匠
単焦点を使ってるとそんなに効かない印象なのでZ 70-200の手ぶれ補正でさあね
ただシャープではないを基準にしてみると
オリ>キヤノ>パナ>ニコ>フジ>ソニ
になるので大体世間の評判通りになりますね
Z6使い
今回のリストには含まれていませんが、画素数を考えると Z7IIよりもZ6IIの方が手ブレ補正効果がありそうな気がするのですが、どうなんでしょうか。
わたあめ
富士フイルムはレンズ選んで欲しかった感が……。富士フイルムの手ぶれ補正はオリンパスの技術ですから悪く無いはずです。
ただ、X-T4はレンズとの相性を感じます。
普通に撮る分には問題ありませんが、限界を攻めるような場合は50-140 F2.8や、50mm F1.0などレンズに左右されるように感じます。
カタスマー
わたあめ さん
富士フイルムって手振れ補正分野でオリンパスから技術供与とかされてるんですか??(それか単純に特許の使用?)
ソニーがオリンパスとカメラ・医療分野で技術提携しているのは知っていましたが、富士フイルムは初耳でした。
田中太郎
レンズ側の補正をオンオフで2種類測定してくれないとレンズ性能に左右されすぎてなんともですね
ただソニーはこれレンズ側の補正切ったら何段になるんですかね・・・
元曹操
同じセンサーサイズなら
マウント径の大きさが関係あるんですかね
トンマルキ
ここはセンサーサイズの小さなオリンパスが有利ですね。
ファインダーを覗いていてもブレ補正の凄まじさを体感するほどです。
特に12-100mmでは手持ちで8秒も十分可能なほどで、夜景も三脚無しで撮影ができるほど強烈なブレ補正です
ポロ&ダハ
この手のテストの場合、スコアーとかランクで評価されますが、基準がイマイチ分からないことが多く、ドイツのfoto magazinのsehr gut(very good)とgut(good)の差もどの程度なのか不明ですし、okayがwebサイト上の1200×800ピクセル程度でなのかA4程度の印刷でなのかでも意味が違ってきますね。
私が一番気になっているのはunscharf(blurred)=「ブレている」の定義で、どの程度なんでしょうかね。
unscharfという単語自体、blurredの他に、out of focus、unsharp、unclearなどの意味もあり、今回のテストは手ブレ補正に関してですから、レンズのシャープさは考慮していないと思いますけど、仮に微妙にぶれている画像データをシャープに見えるようにする画像エンジンだったら、結果が変わってくるように思われます。
トンマルキさんも書かれているように、[オリンパスだと12-100mmでは手持ちで8秒も十分可能]というのも経験上頷けますし、もっと遅いシャッター速度でもテストして欲しいです。
あと、ニコンのZ7IIが1秒を境に急激に手ブレ補正効果が無くなるというのも興味深いです。
三脚無しで滝の水しぶきや川の流れをぶらして撮影するケースも増えてきているようですので、広角~標準レンズを使って1秒以上での比較もして欲しかったです。
1/2秒と2秒では、写る世界が全く違うので…
m2c
個人的には、E-M1の凄さが際立っているような気がしますが、センサーサイズが半分だからかな?!
のくと
手ブレ補正の挙動とかアルゴリズムの違い(かな?)が各社各様なのが面白いですね。
ぽち
手ぶれ補正もこのように第三者の評価たくさん欲しいですね 簡単ではないでしょうけど
あと、各社手ぶれ補正の技術向上も頑張って欲しいけど長秒や動画の手ぶれ補正ではなく、高解像でもピシッと止まる方向の速さとか正確性のほうに力を入れてくれたらと思います
さがこ
ソニーのFE70-200は協調手振れ補正が効くレンズなんですかね?発売日が古いのもマイナスになってるような。
ニコンの望遠ズームの性能はさすがですね。
もち
なぜ富士だけ、換算450mmの焦点距離のレンズなんだろうか。
70mmから200mmのレンジ比較ならレッドバッジのレンズを使って比較してほしかったですね。
オタキ
さすがニコンも良くなってきましたね。これ程とは少し意外でした。
まあある程度効けば、あとはモアベターですが、フリーズしたのかと思いワザと振って確認するくらいにオリンパスも効きますよ。
不知火
ソニーは手ブレ補正が弱いという声は前からありましたが
遂に実際に各メーカーを比較検討した結果が出てきたようですね。
個人的にはまぁしょうが無いかなと言うか、妥当な結果かなと思います。
各メーカーがますます協調補正時の手ブレ補正の開発を進めるでしょうしユーザーとしてはこれからがますます楽しみですね。
wow
フルサイズではないフジやオリンパスは参考程度なのか使用レンズが70-200クラスではないですね。公称値で特に手振れ補正効果の高いレンズを使っているようです。
ソニーのFE70-200mmは過去のレビューでも2段分の効果というのがありましたし、新型が来ればどの程度になるのでしょうね。
tac
私がミラーレスに移行するマウントを決める際に、z7+24-70F2.8とR5+24-70F2.8で、室内の2m先の本棚を手持ち撮影して等倍拡大比較したら、ニコンの方が手振れ補正がよく効いてました。1秒以上は確認してませんでしたがキヤノンの方が良かったんですね、驚きです。まぁ、私は長秒撮影しないですが。
ホイホイ
メカや制御だけでなく、マウントによる有利不利があるのではないか
大口径ショートフランジバックのZマウント機が有利となる分野なのかも
VrMr
メーカーによる手振れ補正の考え方の違いやマウント径の影響が垣間見えてとても参考になりました。
協調補正については今後もそういう仕様の製品が増えることは手持ちで撮らないといけないシーンで助かります。
先月出たばかりのZ MC 105mm f/2.8 VR Sも実際どこまでいけるのか興味は尽きません。
goody_taka
レンズの手振れ補正と合わせての数値なのですが、ニコンのこのレンズは相当手振れ補正がよさそうです。
このテストは非常にシビアに判断しているようで、もし「gut」までを合格として考えるなら、
E-M1 >R5 =Z7ii > S1R = T4 > α9ii となり、私たちのイメージとだいたい合致します。
ポロ&ダハ
Nikon Rumorsの投稿に換算24mmでのテスト結果も載ってましたけど、7段分の5秒でやっと差が付き、Z7ii+24-200mm/F4-6.3が[unscharf]、α9II+24-105mm/F4が[okay]で、他は全て[sehr gut]ですから広角だとZ7iiがブービーですね。
個人的には、最も手ブレ補正が効くのはどの機種かをテストする意味でも、どの機種も歩留まりを含めて完全に[unscharf]になるまで長時間露光にトライして欲しかったです。
レンズ内手ブレ補正の無いレンズでのテストだとどうなのかも興味があります。
ASA
ソニー・ニコン・フジは補正が効く範囲のギリギリまで高精度の歩留まりを維持し、境界をすぎると一気に効かなくなるんですね。それ以外のメーカーは数枚写せば1枚は成功する歩留まりをわりと広い幅で持続しつづけると。
だいたいこの2種類に分かれていて、興味深いです。つまりソニー・ニコン・フジは、手ブレ補正が効かなくなるシャッタースピードになったら、スパっと諦めてシャッタースピードをあげろということですね。キヤノンやオリパナはまだまだ踏ん張るので、諦めずトライしつづけろと。ただしこれ以上効かなくなる境界は見えにくい。