富士フイルムは新しい写真の価値を見つけようと思っている

Phile Webで、「2022年富士フイルムの年賀状概要発表会」での富士フイルムイメージングシステムズの社長のコメントが紹介されています。

松本考司社長「お客様とともに新しい写真価値を共創していく」

  • 変化への対応として、若者だけにとどまらす、あらゆる層のお客様との写真価値の共創を目指し、10月8日に直営店を表参道にリニューアルオープンする。デジタルネイティブが当たり前の世の中になり、この大きなパラダイムシフトに新しい写真価値を見つけていく必要が出てきている。
  • 残念ながらコロナは収束せず、厳しい市場環境が続いているが、2021年度の業績見込みは、フォトイメージング事業においてさまざまなチャレンジを推進し、前年からは売上げ、利益ともに改善が見られる。
  • GFXシリーズは登場以来多くのプロ写真家、ハイアマチュアの皆様から賞賛いただいている。GFX 50sIIは 9月7日から予約を開始したが、多くのお客様からのご注文をいただいた。今回の新製品ではさらに広い領域の獲得を目指す。
  • われわれは単にデジタルカメラを売るのではなく、趣味の世界を高画質のプリントで残すことで、より趣味の世界を好きになっていただける、そんな新しい写真の価値を見つけようと思っている。"撮る"から"残す"まで一貫して行える、われわれだからこそできる新しい写真の価値の発見に力を入れていきたい。
  • チェキではキャラクターをチェキプリントする新しい楽しみ方を提案する。任天堂スイッチのアルバムに保存したゲーム画像を簡単にチェキプリントしたりすることが可能になった。

 

現在、デジカメの生き残り戦略として各社ともにハイエンドカメラに力を入れていますが、富士フイルムはそれに加えて高画質プリントやチェキプリントなどのプリントに活路を見出そうとしているようです。もともと銀塩写真のプリントをやっていた富士フイルムなので、その辺りの顧客ニーズの把握には長けているのかもしれませんね。