OMDS「ED 20mm F1.4 PRO」は開放からシャープでボケもとても美しいレンズ

Imaging Resourceに、OMデジタルソリューションズの「OM SYSTEM ED 20mm F1.4 PRO」のレビューが掲載されています。

OM System M.Zuiko 20mm f/1.4 PRO Hands-on Review

  • OM SYSTEMという新しい名称になったが、20mm F1.4 PROはこれまでのオリンパスのPROレンズと同じスタイルを維持している。このレンズは軽量コンパクトだが、鏡筒は非常に頑丈で素材の品質も際立っている。
  • フォーカスリングには距離目盛りはないが、満足の行く重さがあり良好な感触だ。

  • 中央は開放からかなりシャープで、ディテールもきちんとしていて、コントラストや発色も良好だ。隅は中央よりはソフトになるが、ディテールはかなり豊富で素晴らしい性能だ。このレンズは、開放から画面全域で良好な解像力が得られる。
  • 開放では周辺光量落ちが目立つが大きな問題ではなく、F1.8に絞るとほとんど解消する。また、F1.8に絞ると、中央のディテールが改善し、よりパンチの効いた画像になる。周辺部もF1.8で若干改善しているかもしれないが、明確ではない。
  • F2.8では更に解像力が高くなり、F4~F5.6までは絞るほどわずかにシャープになる。F8では回折の影響がわずかに見られるが、拡大して見ない限り気にならないレベルだ。しかし、F11では拡大しなくても全体的に甘くなる。

  • 軸上色収差はわずかに見られ、前ボケにはマゼンタ、後ボケには緑に色がつく。これは画像全体を表示している場合は気にならないが、拡大表示では目につく。とは言え、色収差は大口径レンズとしては良く抑えられている。
  • パープルフリンジは上手く抑えられており、テスト中にパープルフリンジは全く気付かなかった。

  • フレアとゴースト耐性は良好で、強い逆光でもコントラストは良好だ。フードは効果的だが、フードなしで撮影した場合でも良好だ。
  • 玉ボケは絞り込んでも円形が維持されており、輪郭も滑らかなままだ。
  • AFは素早く正確で、テスト中はどのような光の状態でもAF性能に問題はなかった。近距離のAFも非常に良好だ。

  • 20mm F1.4 PROは高い解像力と心地よいボケで、風景やポートレートなど様々な用途に活用できる。換算40mmは普通の画角とは言えないが、自然な感じのパースペクティブで50mmよりも多くの風景の場面で活躍しており、このレンズの画角が気に入っている。また、近接性能も良好で汎用性が高い。AF性能も優れており、IBISとの組み合わせで厳しい条件でも簡単にシャープな写真が得られる。
  • 気に入った点:鏡筒の素晴らしい品質、小型軽量、防塵防滴、優れた解像力、とても美しいボケ。
  • 不満のある点:距離目盛りが欲しかった、開放時の周辺光量落ち、特定の状況で少し軸上色収差が見られる。

 

20mm F1.4 PROはOMDSの主張通り、ボケが柔らかく綺麗なレンズですね。解像力も開放から十分で、レビュアーの言う通り多目的に使えそうです。F1.2シリーズのレンズに比べるとずっと小型軽量なのもポイントが高いですね。換算40mmは動画では定番の焦点距離なので、動画用の標準レンズとしても重宝しそうです。