「FUJICOLOR 200」は「Kodak GOLD 200」と全く同じフィルム?

DPReviewに、富士フイルムのネガフィルム「FUJICOLOR 200」に関する記事が掲載されています。

Film Friday: Is the 'new' Fujifilm 200 film just rebranded Kodak Gold 200?

  • 先月、富士フイルムは「FUJICOLOR 200」を発表した。この新フィルムは今のところ、北米のサイトにのみ掲載されている。このフィルムは2020年から販売されている「FUJICOLOR C200」と似ているが、データシートはC200とは大きく異なっており、コダックの「GOLD 200」のデータシートと非常に良く似ている。

    「FUJICOLOR 200」のデーターシートにある「特性曲線」「分光感度曲線」「分光濃度曲線」は「GOLD200」のデーターシートと全く同じものだ。これは、富士フイルムが「GOLD 200」を「FUJICOLOR 200」としてリブランディングした可能性が非常に高いことを示唆している。

    このことを確認するために、我々は直接富士フイルムに新しい「FUJICOLOR 200」が「GOLD 200」なのか確認を依頼し、次の回答を得た。

    「富士フイルムは、顧客に満足する高品質な製品を提供し続けるために、世界中のパートナーと共に生産活動を行っている」

    行間を読むと、本当にコダックGOLDのリブランディングしたフィルムの可能性が高いようだ。富士フイルムが「パートナーとの協力」と述べていることから、同社はフィルムの開発で他のフィルムメーカーの設備を利用していることが確認できた。

 

デジカメの時代になってフィルムの需要は極端に減っているので、フィルムメーカー各社が他のメーカーと協力してフィルムの生産を続けているのは想像に難くないですが、富士ブランドのフィルムがコダック製というのは、これが初めてのケースでしょうかね。

コダック製でも富士フイルム製でもどちらでも綺麗に写るという意味では全く問題はなさそうですが、発色や階調等にこだわってフィルムのメーカーを選んでいる人は、事情を知らずに使うと仕上がりに疑問符が付くかもしれません。

なお、この「FUJICOLOR 200」は、国内では公式サイトに記載されていませんが、ネット通販で簡単に入手できるようです。