ニコン「Z 9」のEVFは光学ファインダーと見まがうほどの"見え"の良さ

マイナビニュースに、カメラマンの落合憲弘氏によるニコン「Z 9」のレビューの後編が掲載されています。

ニコン「Z 9」レビュー後編 一眼レフの魂を内に秘める珠玉のミラーレス機

  • 各種動作と操作感に備わる機械モノとしての精密感が現行のミラーレス機としては随一。

  • (ファインダーは)「EVFとして良くできている」の領域をはるかに超え、まさか「写真機のファインダーとして良くできている」と言わしめるほどの仕上がりを見せてくるとは思わなかった。
  • 光学ファインダーと見まがうほどの"見え"の良さは、明るいところをキッチリ明るく見せることにこだわった作り込みの恩恵だろうか。夜間など暗所における大きなマイナス補正にもちゃんと追随する明るさ再現でも群を抜く印象だ。
  • これまた驚異の"見え"を有するソニー「α7S III」のEVFは、934万7184ドットの超ハイスペックを誇る。しかし、「リアルな見え方」を重視するならば、何故か(369万ドットの)Z 9の方が印象が良かったりするからこれまた不思議。

  • (高感度性能は)実際にISO25600の画を見ると、なるほどこれが上限であることにはすんなり納得の仕上がりではある。好みによっては、キヤノン「EOS R5」やソニー「α7R III」の方が「超高感度画質はいいんじゃない?」との判断を下すこともありそうだ。つまり、Z 9の超高感度画質に飛び抜けたモノはないということになる。
  • 一方、カメラ内JPEGとRAWを処理してのJPEGに仕上がり差(ノイズ感の違い)がないところには好印象。さらに、Z 9で撮ったさまざまな写真を見続けるうち、超高感度画質に対する一種ネガティブな思いがどんどん薄れていったのも「Z 9のナゾ」のひとつ。Z 9の画作りには、教わることが多そうな気がする。

  • メカシャッターを搭載しないことを知ったとき真っ先に気になったのは、いわゆる「電子シャッターゆがみ」がどこまで抑えられているかだったのだが、実際に使ってみたらここでもビックリ。並みの動体を撮っている限り、当該の「ゆがみ」に悩まされることは皆無だ。これはスゴい。
  • ニコンZの第二章を牽引するにふさわしい完成度の高さをZ 9はちゃんと有していた。自信に満ちあふれるカメラになっている点には正直、胸をなで下ろす思いだ。Z 9を必要とする人は、躊躇なくZ 9手に入れて構わないと思う。後悔はしないはずだ。

 

Z9のEVFは解像度は控えめですが、光学ファインダーを彷彿とさせる素晴らしい見え味のようで、各所のレビューで極めて高い評価となっていますね。高感度もあえてISO感度の数値を追っていないところがニコンらしいです。

注目の電子シャッターは、サンプル画像ではヘリコプターのローターが歪むことなく止まっているので、これなら動体でメカシャッター同様に全く問題なく使えそうですね。