DigitalCameraWorldスタッフの2022年のウィッシュリスト

DigitalCameraWorldに、同誌スタッフの2022年のウィッシュリスト(欲しいカメラ製品や機能などのリスト)と新製品の予想が掲載されています。

2022 wish list: cameras & lenses the DCW team wants to see in the year ahead

  • 本誌のチーム(ライター、フォトグラファー、テスター、記者)に2022年に何が起こると思うか、そして一番望んでいることは何かを聞いてみた。

  • 私の一番の願いは、よりセキュリティの高いカメラだ。スマートフォンは指紋認証や顔認証で他人が使うことを防ぎ、万一盗難にあった場合でも「iPhoneを探す」アプリで追跡することができる。カメラにはなぜこのような機能がないのだろうか?
  • E-M1 IVに期待している。「『おー』と声をあげるようなカメラ」と噂されているOM System初のカメラのデザインや感触がどうなるのかワクワクしている。このカメラは新型センサーの良いスタート地点になるだろう。

  • クリスマスに買いたいカメラとして読者に人気の高いのはEOS Rebel SL3(Kiss X10)とD3500で、どちらも一眼レフだ。これから写真を始める人で低価格なカメラが欲しいという人には、今でもこの2機種を勧めるだろう。キヤノンとニコンには、これから写真を始める人のために一眼レフの新機種を発表して欲しい。
  • キヤノンのRF800mm F11やRF600mm F11は最近登場した最も革新的なレンズで、ミラーレスカメラの性質を活用したこのようなレンズを他のメーカーも出して欲しい。そしてキヤノンは更に手頃な価格のRF400mm F8を造ってはどうか。

  • 2022年に初心者向けのカメラが登場するように願っている。今、市場にある安価なカメラは、ほとんどが数年前のカメラで、値引きで安くなっているだけだ。心配なのはカメラメーカーがより高価格帯のモデルにシフトしていることだ。
  • OM Systemの「おー」カメラを見てみたいと思っている。m4/3は我々のラボテストではAPS-Cにほとんど引けを取っていない。また、GH6がどのような性能になるのかも楽しみだ。

  • 220フィルムを復活して欲しい。銀塩写真の人気は急上昇しており、35mmや120フィルムを楽しんでいるが、6x9版では120フィルムでは8枚しか撮影できない。220フィルムでは16枚撮影できて便利だ。
  • α7R Vに期待している。ソニーの課題は非常にハイスペックなα7R IVを、α1に恥をかかせることなくいかに進化させるかということだ。

  • カメラのメニューを、iOSのような親しみやすく直感的なインターフェースにして欲しい。複数のメーカーのカメラを使っていると、メニューの不整合で重要な機能の設定箇所がカメラによって異なっていることを嘆く人が多い。
  • フォトレタッチソフトで、使わないメニューを永続的にグレーアウトさせる機能が欲しい。

  • スチルと動画を簡単に切り替えられるような設計は、カメラの大きな進歩だと思う。現在でもスチルと動画が独立していないカメラは多く、スチルと動画を切り替えるとシャッター速度やISOを設定し直さなければならない機種も多い。

  • 一眼レフのEOSを多くの写真家が使っており、まだEOS Rに乗り換えたいと思っていないので、キヤノンは主要な一眼レフの後継機を発表すると予想している。ことによると、EOS 99D(?)や7D Mark III、5D Mark IVなどなどが登場するかも。
  • EOS RとRPを置き換える大幅に改善されたエントリーレベルのRFマウント機が登場すると予想している。これらのカメラは競争力のある価格になるだろう。
  • 在庫のないEOSのボディとRFレンズを適切に供給できるようになることを望む。

  • 業界がミラーレスにシフトするのは明らかで、動画が引き続き強化されると予想している。画像処理エンジンの進化で、4K60Pが標準になることを期待している。6Kや8K動画を搭載したハイエンドカメラも増えると思う。
  • RFレンズがEFのラインナップに追いつくように成長し続けると予想している。シグマやタムロンからRFレンズのラインナップの隙間を埋めるような製品が出てくることを期待している。

  • 2022年にニコンが最後のデジタル一眼レフを発売すると予想している。研究開発のリソースのほとんどはミラーレスに注がれているが、真のエントリーレベルのレンズ交換式カメラにはミラーレスはまだ高価すぎる。D3500はとても人気があるが、3年前のカメラなので小規模な最後のアップデートがあっても不思議はないだろう。
  • 2022年にはレトロスタイルのフルサイズのニコン機を期待している。ヒット作のZ fcで唯一気になるのがセンサーがAPS-Cなことで、APS-Cでも問題はないが、Zマウントレンズをフル活用するためにZ fcのフルサイズバージョンを見てみたい。Z fcがZ50ベースなのと同様に、フルサイズバージョンはZ5ベースになるだろう。

  • Z9が長期に渡ってメカシャッターレスの唯一のプロ機になるとは思えない。2022年に別のメーカーがメカシャッターレスのカメラを発表するかどうかは分からないが、遅かれ早かれそのようなカメラが登場するだろう。
  • Z fcはZマウント機で初のバリアングルモニタを搭載し称賛された。Z9の4軸チルトという奇抜な形式のモニタも登場し、背面モニタのルネサンスが始まろうとしているのだろう。チルト式モニタはもう古いのだろうか?

 

DigitalCameraWordのスタッフの間では、新しい一眼レフの要望が結構多いようですが、ミラーレスへのシフトが急速に進んでいる現在の状況では、新型一眼レフは、ペンタックス以外はあまり期待できないかもしれませんね。

ミラーレスカメラに関してはOMDSの「おー」カメラや、EOS R/RPの後継機、α7R V、Zfcのフルサイズ版など現実的な予想や要望が多いという印象です。ここで言われているように、ニコン以外のメーカーのメカシャッターレス化も進みそうですね。