キヤノンの「30-600mm F4-8」の特許

キヤノンが、広角から超望遠までカバーする高倍率ズームの実施例が含まれる特許を出願しています。

特開2022-29145 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

  • 撮像装置に用いられるズームレンズは、高ズーム比かつ高い光学性能を有しながら小型であることが要求されている。これを実現するためには、ズームタイプ及びズーミング時の移動レンズ群を適切に設定することが重要である。

    本発明は、小型でありながら高ズーム比と良好な光学性能を両立することができるズームレンズ及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。

  • 30-600mm F4-8
    ズーム比: 19.18
    広角 中間 望遠
    焦点距離: 30.50 300.00 585.00
    F値: 4.00 6.76 8.00
    半画角(°): 35.35 4.12 2.12
    像高: 21.64 21.64 21.64
    レンズ全長: 309.33 427.20 489.09
    バックフォーカス: 29.33 69.05 102.45

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特許の実施例は5つありますが、いずれも30-600mm F4-8です。このレンズは像高やバックフォーカスからフルサイズミラーレス用のズームで、これまでにないスペックの高倍率ズームですね。

全長が47cm(RFマウントのフランジバック分を引いた値)もあるかなり大きなレンズですが、最近のキヤノンはRFレンズで他社にはないスペックのレンズを積極的に投入しているので、製品化の可能性は結構あるかもしれません。