ソニー「FE PZ 16-35mm F4 G」は控えめなサイズを考えると称賛に値する画質

LensTipに、ソニーの新しい広角ズーム「FE PZ 16-35mm F4 G」の初期レビューが掲載されています。

Sony FE PZ 16-35 mm f/4 G - first impressions and sample images

  • 正式発表の数日前にソニーから新レンズのプロプロダクションモデルが届いた。十分なテストはできていないが、ハンズオンインプレッションを伝えることはできる。
  • このレンズは旧型より30%以上軽量化されており、間違いなくこの種のレンズでは最も軽い。レンズの全長も小さくなり、最短撮影距離も短くなっている。

  • ズームリングはバイワイヤ(電子式)で、焦点距離は記載されていない。現在の焦点距離はモニタかEVFで確認するしかないが、実際の焦点距離と画面に表示される焦点距離が異なることがよくあり、特に16mmで撮影した画像のExifに16.5mmと記録されることが多い。
  • フォーカスリングもバイワイヤで、抵抗は少なく快適に動く。最短から無限遠までの回転角は140度と大きく、非常に正確なピント合わせが可能だ。
  • このレンズはズーミングでもフォーカシングでもレンズの全長が変わらず、気密性が高いので、ホコリを吸い込むことがない。可動部がレンズ内部に限定されているにもかかわらず、このレンズはかなりコンパクトで手軽に使える。

  • 画質はサンプルを見れば、全域でシャープなレンズであることがわかると思う。これだけ画角の広いレンズだと、開放付近では画面全域で同じ解像力は保証されないが、控えめなサイズを考えると、この結果は称賛に値すると思う。もちろん、より詳細な評価は製品版で十分なテストが行われるまで待つ必要がある。
  • 自動補正は歪曲以外は無効にすることができるが、歪曲は常時有効のままで、このため一見どの焦点距離でも歪曲はほとんど見られない。しかし、16mmでは撮影した画像をよく見ると、補正後の画像が少し波打っているのがわかる。RAWで未補正の歪曲を確認したところ、歪曲は広角端で-10%のタル型、中間域で-2%のタル型、望遠端で+2%の糸巻き型で、正直、少々恐ろしい結果になってしまった。
  • ソニーの最新の光学系には多くの非球面や特殊素材が使用され、小型で光学性能に優れたレンズを造っている。FE PZ 16-35mm F4 Gもそのようなレンズだ。ソニーはツァイスとの提携を解消したが、それでもなお、独自に実に素晴らしいレンズを提供している。

 

FE PZ 16-35mm F4 Gは小型軽量ながらズーム全域で優れた画質という評価で、LensTipのレビュアーの第一印象はかなりよかったようですね。歪曲に関しては、以前にSARの噂通り広角端では極めて大きい値ですが、自動補正後に十分な解像力が得られているようなので大きな問題はなさそうです。