パナソニック「GH6」は圧倒的な動画機能でコストパフォーマンス抜群のカメラ

ePHOTOzineに、パナソニックの新しいm4/3のフラッグシップ機「GH6」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix GH6 Camera Review

  • GH6は大きさも重さはデジタル一眼レフと変わらず、第一印象は「かさ張る」カメラだ。重さは818g(バッテリー、SDカード含む)と重めだが、キットレンズ(12-60mm F2.8-4)とのバランスは良好だ。
  • 368万ドットのEVFと184万ドットのモニターはいずれも鮮明で、疲れにくい見え味を実現している。
  • 手ブレ補正は7段分の効果がうたわれているが、レビュアーは5.5段分の効果で、うたい文句ほどではないが、それでもなお非常に有益だ。
  • 冷却ファンは役立っており、レビュー中にカメラがシャットダウンすることはなかった。

  • GH6は大きく重くなったことで、いくつかの欠点が改善している。小さくすぎるカメラはどうしても操作性が悪くなるが、GH6はボタンの間隔が広く操作性に非常に優れている。
  • ドライブダイヤルは、セルフタイマーを多様する場合には非常に便利だ。WB、ISO、露出補正ボタンも非常に上手く配置されている。シャッターボタンは非常に正確な動きでグラつきがなく、とても素晴らしい。
  • 電源スイッチは両手で操作する必要があるのが残念だ。シャッターボタンの周囲に電源スイッチがあれば、片手で電源のON/OFFができて便利なのだが。
  • グリップは見事で、大きなボディが真価を発揮してカメラは完全に安定しており、キットレンズとのバランスも素晴らしい。もっと大きさレンズとの組み合わせでも問題ないだろう。このボディの重さによって、動画の手持ち撮影時の安定性が格段に高くなっている。

  • 小さなセンサーは本質的にノイズが多いのだろうか? そうではないようだ。高感度はISO400まではノイズは目に見えない。それ以上の感度では低いレベルのノイズが見られるが目立つことはなく、解像力はISO12800まで良く維持されている。ISO25600はノイズが出るので、良い画質が得られる限界の感度はISO12800かそれ以下だ。
  • ホワイトバランスはプリセットで欲しいものがすべてカバーされ、上手く機能する。
  • 動画は滑らかでディテールが豊かで素晴らしいものに仕上がる。GH6のような(動画機としては)小型で邪魔にならず操作性に優れたカメラは多くの可能性を秘めている。4:2:2 10-bit C4K/4K 60pの動画は、バッテリーがある限りカメラがオーバーヒートしなければ無制限に記録できるが、オーバーヒートに関しては内蔵のファンが防いでくれるはずだ。
  • 操作性に問題がないわけではなく、普段の持ち方によっては、ボタンやダイヤル配置が不適当な部分もあるが、これは使っていくうちの学習で回避できるだろう。

  • GH6にはスチル/動画のハイブリッドカメラとして極めて多くの技術が採用されており、コストパフォーマンスは抜群のように見える。
  • GH6はスチルカメラとしては不必要な技術もあるが、動画の点では、GH6のコンセプトと提供するものに圧倒される。ハイクオリティなプロ水準の動画撮影を可能にするというアイデアは写真家にとって素晴らしい新世界だ。GH6は現実的な価格設定で実に優れた製品で、ネットのおかげで、完成した動画を有意義に共有できる。
  • 良い点:素晴らしい画質、m4/3マウント、25.2MPセンサー、CFexpressとSDのデュアルカードスロット、有機ELのEVF、防塵防滴、広範囲な動画機能、シャッターの耐久性20万回、7.5段分の効果の手ブレ補正。
  • 悪い点:フォーマットの割りに大きく重い、いくつかのボタンが意図せずに押されてしまう、CFexpressが高い。

 

GH6は2500万画素に高画素化ましたが、高感度ノイズの評価はかなり高いようで、動画メインのカメラですがスチルの画質も期待できそうです。

ボディはm4/3カメラとしては大きいですが、その分、操作性やホールディングに優れていて、プロやハイアマ用の動画機としては非常に扱いやすいカメラに仕上がっているようです。価格に関してはこのレベルの動画機能を搭載しているカメラとしては、確かにバーゲンプライスと言ってよさそうですね。