富士フイルムX-T4のダイナミックレンジと高感度ノイズの計測データ

Photons to Photos に、富士フイルムX-T4のダイナミックレンジと高感度ノイズの測定データーが追加されています。

Photons to Photos (via FujiRumors) ※以下、Fuji Rumorsより引用します。

  • X-T4は基本的にX-T3と同等の性能だ。X-Pro3は(X-T4やX-T3よりも)優れているように見えるが、このことについてPhotons to PhotosのBlill Claff は次のように説明している。

    「X-Pro3はダイナミックレンジが改善されているように見えるが、それは錯覚だ。富士フイルムはISO設定を変わった方法で実装していることは良く知られており、この場合はISO320からISO12800まで1段分ブーストされている」

    「富士フイルムはRaw Exposure Biasという独自のExifタグを使って、RAWデータが標準状態からどれだけシフトしているかを示している。ExcelでRaw Exposure Biasを調整するとX-Pro3とX-T3は本質的に同じであることがわかる(ゲインの切り替えタイミングは若干異なる)」

    機種名 最大ダイナミックレンジ ローライトISO ローライトEV
    X-T4 10.45 3298 10.04
    X-T3 10.35 3258 10.03
    X-S10 10.40 3305 10.05
    X-Pro3 10.38 6724 11.07
    Z 50 10.53 2406 9.59
    α6600 10.97 2929 9.87
    EOS M6II 10.08 2253 9.49
  • X-T4とX-T3、X-Pro3のダイナミックレンジの比較

fuji_X-T4_X-T3_X-pro3_d-range_comp_ptop_001.jpg

  • X-T4とEOS M6II、Z50、α6600のダイナミックレンジの比較

fuji_X-T4_EOSM6II_Z50_A6600_D-range_comp_ptop_002.jpg

X-T4のセンサーはX-T3のセンサーとゲインの切り替えポイントは異なっているようですが、性能的にほとんど変わらないようですね。

富士フイルムのカメラはISO感度の扱いが他社機と異なっているということなので、他社のライバルとの比較は参考程度に見ておいた方がよさそうですが、単純に数値を比較するとX-T4はこのクラスでは健闘しているという印象です。