ニコンのフルサイズミラーレス用の「70-300mm f/4.5-5.8」の特許出願

ニコンが70-300mm f/4.5-5.8の実施例を含む、ズームレンズの収差を抑える技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社ニコン
    公開番号:P2022060547
    出願番号:P 2022028093
    公開日:2022-04-14
    発明の名称: 変倍光学系およびこれを用いた光学機器

  • 【課題】変倍時および合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系を提供する。
  • 以前から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている。しかし、従来の変倍光学系にあっては、光学性能が不十分であった。
  • 各実施例によれば、合焦レンズ群を小型軽量化することで、鏡筒を大型化することなく、高速なAF、AF時の静粛性を実現し、さらに、広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、並びに無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系を実現することができる。

  • 実施例1(70-300mm f/4.5-5.8)
    ズーム比 4.05
    焦点距離 72.1 99.9 292.0
    Fナンバー 4.57 4.79 5.88
    画角 33.24 23.82 8.24
    最大像高 21.60 21.60 21.60
    全長 191.32 204.14 241.16
    バックフォーカス 38.52 42.04 60.52

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バックフォーカスはミラーレス用のレンズとしては余裕がありますが、広角端の38.52mmは一眼レフ用には短いのでミラーレス用ですね。小口径の70-300mmのズームは気軽に持ち歩けるので、このクラスのレンズも製品化してほしいところです。特許のレンズは望遠端がF5.8と暗いので、もし製品化されるとしたら非Sレンズでしょうか。