2022年の世界報道写真コンテストで使用されたカメラは一眼レフが優勢

PetaPixelに、2022年の報道写真コンテストに使用されたカメラのメーカーと種類(一眼レフ、ミラーレス、レンジファインダー)のデータが掲載されています。

The Cameras that Shot the Winning World Press Photos of 2022

  • 世界報道写真財団は、先日、2022年の世界報道写真コンテストの入賞者を発表した。毎年恒例だが、スペインのPhotolariが、撮影に使用されたカメラのブランドやシステムを紹介している。

    Photolariは受賞者22人のカメラデータを入手しており、この数は2021年よりも大幅に少なくなっている。今年はスポーツ部門がなく、それに伴ってハイスピードなプロ用機が使われなかったのも特筆すべき点だ。

    2018年以降、受賞者が最も多く使用していたシステムはキヤノンで、昨年はキヤノンが35%だったが今年は60%以上になっている。

    キヤノンは5Dシリーズが最も多く、キヤノンが使用された18作品のうち7作品が5Dシリーズで撮影されている。報道写真賞に選ばれた作品は5D Mark IVで撮影されたものだ。(※大元の記事より少し補完しました)

    ニコンは、南米地域で優勝したカメラマンが使用していたD3200含む5台で2位となっている。ソニーは1台のα7 IIIと2台のα7R IIIが使用されており再び3位となっている。

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  • ミラーレスカメラの人気が高まっているが、一眼レフと比べるとミラーレスの使用頻度はまだ低い。この傾向は2022も続いており、22台中13台が一眼レフで、ミラーレス(レンジファインダー機は含まない)は8台だけだった(※8台の内訳はEOS R5が2台、α7R IIIが2台、α7 III、Z7、X-T2、GFX50Sが1台ずつ)。レンジファインダー機はライカM10の1台のみで少数派だ。

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今年はサンプル数がかなり少ないようなので、キヤノン機の比率が昨年よりも大幅に増えているのはたまたまかもしれませんが、報道写真コンテストで一眼レフがミラーレスよりも強いという傾向は引き続き変わらないようです。

最近はミラーレスも信頼性の高いハイエンド機が増えてきていますが、今でも一眼レフの方が強いのは、バッテリーの持ちなどが関係しているのでしょうかね。