マップカメラの2021年度の販売ランキングでは「α7 IV」が僅差で1位

THE MAP TIMES に、マップカメラの2021年度(2021年4月から2022年3月末まで)1年間のデジタルカメラの販売台数ランキングベスト20が掲載されています。

2021年度 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング

  • 2021年度 新品デジカメ販売数ランキング

    1位 SONY α7IV
    2位 Canon EOS R6
    3位 Canon EOS RP
    4位 Nikon Z fc
    5位 Canon EOS R5
    6位 OM SYSTEM OM-1
    7位 RICOH GR IIIx
    8位 FUJIFILM X-E4
    9位 Nikon Z6II
    10位 FUJIFILM X-T4

    11位 Nikon Z9
    12位 SONY α7C
    13位 SONY VLOGCAM ZV-E10
    14位 FUJIFILM X-S10
    15位 SONY FX3
    16位 SONY α7III
    17位 SONY α7SIII
    18位 RICOH GR III
    19位 Nikon Z5
    20位 Leica Q2

  • 昨年度に引き続き社会的混乱は収まるところを知らず、社会全体が手探りで進んできた感のある1年となった。カメラ業界においても、全世界的な半導体の不足等により製品の供給不足が深刻化。新機種ですら、予約受付もしくは発売後間を置かずに供給不足に陥り、希望する方全てには行き渡らない状況になってしまっている。

  • 2021年度の新品部門を制したのは、12月17日発売の「SONY α7IV」。予約開始の時も含め、お祭り騒ぎのような状態になり、予約数は膨大なものになった。
  • 2位は2020年8月に発売された「Canon EOS R6」、α7IVに迫る数となっている。供給が安定するまでかなり時間を要してしまったが、人気は高く、2020年度の年間ランキングでは3位に入り、2021年度に入ってもその人気は衰えるどころか上昇傾向に。
  • 上位2機種からは大きく差を開けられているが、3位に「Canon EOS RP」が入った。こちらはなんと2019年3月の発売、3年前発売の機種がトップ3にランクインした。

  • 4位に入ったのは「Nikon Z fc」。そのデザインが大変話題になった1台で、コンスタントに売れ続け年間ランキング上位にランクイン。
  • 6位にはなんと、先月3月18日発売になったばかりの「OM SYSTEM OM-1」がランクイン! これには本当に驚いたの一言しかない。たった2週間ほどの期間で年間6位に入る台数を売り上げたことになる。
  • 7位には、2021年10月1日発売の「RICOH GR IIIx」が。10月の販売台数はすさまじい数に及んだが、そこで売り尽くしてしまったのか翌月は失速。上下動の激しい販売傾向を示したカメラだった。

  • 8位に「FUJIFILM X-E4」。富士フイルムは10位に「X-T4」、14位に「X-S10」が来た。ただこの1年は他メーカー同様、供給不足に苦しんだ年だった。
  • 「Z6II」が9位に入ったNikonだが、先のZ fcの奮闘を除くとCanon R5・R6との主力対決では完全に後塵を拝してしまった感がある。Nikonの巻き返しがいつ始まるか期待したいところだ。
  • 各メーカーの苦しんだ供給不足。その代表例ともいえるのが11位の「Nikon Z9」だ。予約数でみれば、供給不足さえ起らなければ今回上位の2機種にかなり肉迫していたことと思われる。今回20位以内にも顔を出さなかったが、Canon R3も同様だ。

 

ソニーはα7 IVが昨年末の発売にもかかわらず1位と、α7無印シリーズは引き続き高い人気を維持していますね。ただ、ソニーは2020年度のマップカメラのランキングでベスト10に5機種をランクインさせていたので、1機種だけという結果は少し勢いがなくなっているという印象です。

キヤノンは新機種のEOS R3が供給不足で20位にもランクインしていませんが、発売から時間が経っているR5・R6・RPが健闘していて、好調を維持しているようです。

ニコンは主力機では後塵を拝していますが、Z fcとZ9の登場で明らかに流れが変わってきているので、今後の巻き返しには大いに期待できそうです。

あと、OM SYSTEMのOM-1は、発売2週間分の集計で年間6位はすごい人気ですね。このカメラのおかげでm4/3システムが勢いを取り戻しそうです。