ニコンZ9は圧倒的なAF性能と連写

日経XTECHに、ニコンのミラーレスのフラッグシップ機「Z 9」のレビューが掲載されています。

実勢価格70万円のミラーレスカメラ「Nikon Z 9」、RAWで秒間20枚の連写を自腹検証

  • Z 9を使ってみて最初に感じたのは、オートフォーカスの性能がかなり良いこと。特に被写体検出機能が素晴らしい。
  • 被写体検出機能そのものは、筆者が以前使っていたニコンの「Z 6II」にもあった。検出する被写体の種類はZ 9の方が多いものの、正直なところ、人物や鳥などの被写体を検出する精度の差は感じない。ただしZ 9は検出するまでの時間が圧倒的に短く、カメラを動かして素早い被写体を追うような状況でも失敗が少ない。

  • Z 9の電子シャッターは信号処理が高速なセンサーを搭載することで、ローリングシャッターの発生を抑えているという。実際にZ 6IIの電子シャッターと同じ条件で高速に回転するファンを撮影したところ、ゆがみや変形がほとんど発生していなかった。Z 6IIの電子シャッターは大幅に変形しているのに対し、Z 9はほとんど変形していない。
  • 電子ファインダー内の映像は解像度が高く、きめ細かい。連写時でもほぼ止まることなく滑らかに動く。また、最新のファームウエアで高フレームレート(毎秒120枚)の表示に対応し、さらに滑らかに描画されるようになった。使い勝手は光学ファインダーと比べて全く遜色ないと言っていい。同社のZ 6IIの電子ファインダーもかなり良かったが、それ以上だった。

  • 本体のバッテリーの持ちも良い。サーキットで2時間使ってみたが、バッテリーゲージが1つ減る程度だった。半日程度の撮影であれば予備のバッテリーは必要ないだろう。
  • 一般的なミラーレス一眼カメラと比べるとかなり大きくて重いので持ち運びに苦労する。ただし、手で握ったときにカメラがしっかりと安定するので撮影しやすいとも感じている。Z 9の圧倒的なオートフォーカス性能と連写性能を味わってしまうと、前に使っていたカメラには戻れない。清水の舞台から飛び降りる勢いで購入したが、とても満足している。

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Z9のAFはZ6IIと比べると、やはり格段に進化しているようですね。また、ファンを撮影したサンプル画像を見る限りでは、電子シャッターのスキャンも申し分のない速度が出ているようです。

グリップ一体型で大きなボディですが、その分バッテリーライフはミラーレス機としては相当良さそうですね。プロ用機としては比較的安価で、かなり満足度の高いカメラに仕上がっているという印象です。