コンパクトカメラの単価が急上昇、販売台数は3年間で6割縮小

BCN+Rに、コンパクトカメラの販売状況とメーカー別のシェアに関する記事が掲載されています。

コンデジの平均単価が3万円台に突入、存在感増す高付加価値製品

  • コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の平均単価が上昇している。今年2月、初めて3万円台に突入した。スマートフォン(スマホ)の普及に押され、市場の縮小傾向が続くコンデジ。メーカー各社は低価格製品を終息させながらラインアップを絞り込んでいる。生き残ったのはスマホと競合できる高付加価値製品だ。

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  • こうした単価上昇のきっかけをつくったのは20年6月にソニーが新発売した「VLOGCAM ZV-1」。コンデジでは久々の大ヒット商品になった。
  • 19年のコンデジ市場はキヤノン・ニコンの2社で6割以上を占めていた。その後、スマートフォンの普及と搭載カメラの高性能化に伴って、コンデジの需要が急減。ツートップの一角ニコンを中心に、低価格モデルのラインアップ整理が続いた。コンデジ全体の販売台数も、3年の間にほぼ6割縮小。結果的に、安価な製品の割合が減少し、高単価な付加価値製品の比率が高まった。

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コンパクトカメラの販売は、vlog機やタフモデルなどの特徴のある機種が中心になってきているので、単価が上昇するのは理解できますね。

メーカー別では、キヤノンとニコンが大きくコンパクトカメラのシェアを落としており、一方でソニーと富士フイルム、コダック、リコーがシェアを伸ばしているようで、ここ数年でコンパクトカメラ業界の勢力図がすっかり変わっていますね。