ZV-E10はソニーのミラーレスカメラ史上過去最高の予約数をたたき出した

ITmediaビジネスオンラインに、ソニーのマーケティングマネージャーのVlog機に関するインタビューが掲載されています。

カメラ市場は縮小しているのに、なぜソニーの「VLOGCAM」は人気なのか

  • 減少に歯止めがかからないカメラ市場。総出荷金額ベースでは、スマートフォンが浸透してきた2009年ごろから下落している。そんななか、ソニーのミラーレス一眼カメラ史上、過去最高の予約数(発売当時)をたたき出したのが、「ZV-E10」だ。不調のカメラ市場で、同製品の勝因はどこにあったのか。ソニーマーケティングジャパン マーケティングマネージャーの丸山直樹氏に聞いた。

  • 「(ウインドスクリーンは)従来のカメラとは一線を画するような"異質"な感じを強調したかった。PRする際もWebから店頭まで一貫して、それらの異質感が伝わるような見せ方を意識した」
  • 「(ZV-E10は)最初に発売したZV-1の反響のよさから、VLOGCAMシリーズの手応えはつかんでいた。消費者から『レンズ交換式がほしい』という声が多く寄せられたことから需要はあると考えていたが、予想を越えた反響だった」
  • 「VLOGCAMシリーズは、狙っていたターゲット層に売れている印象だ。ZV-1は20~30代の若年層、ZV-E10はこの層に加えてファミリー層にも人気がある。いずれも、弊社のほかのカメラと比較して、初めてカメラを購入する人の割合が非常に高い」

  • 「スマホではできない、あるいは不十分だったことができるという価値をシンプルに伝えられたのがヒットにつながったのではと思う」
  • 「スマホとの差別化を打ち出しながら、スマホの競合になるのではなく、共存することが大事ではないかと考えている」
  • まだ詳細は未定だが、VLOGCAMシリーズはさらなる展開が見込まれるようだ。「ソニーの定番である『デジタル一眼カメラ α』や『デジタルスチルカメラ Cyber-shot』と並ぶようなシリーズとして訴求していきたい」と丸山氏は締めくくった。

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ZV-E10は予約数がソニーのミラーレスカメラで過去最高だったということで、レンズ交換式vlog機というソニーの戦略が見事に成功したようですね。

ZVのウインドスクリーンのモフモフは異質な感じを強調したかったと述べられていますが、異質感というよりも「かわいさ」が受けていたような印象です。

ZVシリーズは初めてカメラを購入する若い層に良く売れているということで、再びカメラ市場を拡大する起爆剤になるかもしれませんね。最後に述べられている「VLOGCAMシリーズの更なる展開」がどのような方向性になるのか興味深いところです。