ニコンは技術資産を保持するために一眼レフ開発の可能性を残す

日経クロステックに、ニコンの徳成旨亮CFOの一眼レフ撤退報道に関するコメントが掲載されています。

「技術資産は捨てない」、ニコンが一眼レフ開発撤退報道を否定

  • ニコンは2022年8月4日に開催した決算会見で、「ニコンがデジタル一眼レフカメラの開発から撤退する」とした一部報道を否定した。CFOの徳成旨亮氏は「一度技術者や技術資産を失うと、もう製品開発はできなくなる。一眼レフの技術資産を捨てるといった決定はしていない」と今後も開発の可能性があると強調した。
  • 徳成氏は「ミラーレスに開発資源を集中しているのは事実」としつつ、「開発を終了あるいは撤退するという決定はしていない。引き続き一眼レフの生産、販売、サポートは継続する」と説明した。
  • 縮小傾向にある一眼レフの開発可能性を残す理由についても、徳成氏は丁寧に説明した。「長いリードタイムの中で培った技術資産を一旦失うと、いざ類似の商品を求められたときに商品を供給できなくなる」(徳成氏)と危惧する。
  • ただ現状、「一眼レフよりミラーレスのほうが開発余地があり、顧客が流れているのは事実」(徳成氏)。同社のミラーレスのフラグシップ機「Z9」の需要も堅調だという。2022年6月にはZシリーズのエントリーモデル「Z30」の発売を発表するなど、ミラーレスのラインアップ拡充に注力している。

 

「ニコン、一眼レフからの撤退」の報道で、ニコンは「一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続する」とコメントしていて開発に関しては言及していませんでしたが、ここでは「開発終了の決定はしていない」と撤退の報道を否定しています。

一眼レフの技術を保持するために開発の可能性を残すと述べられていますが、現実に一眼レフの新製品が登場することがあるのかが気になるところですね。