ソニーFX30の登場はより高性能なα6000シリーズのカメラの登場を示唆しているのか?

DPReviewに、ソニーのAPS-C機に関する予想&考察記事が掲載されています。

Does Sony's FX30 mean better a6000 models are on the way?

  • FX30の登場はより高性能なα6000シリーズのカメラの登場を意味しているのだろうか? FX30は小規模な制作チームを対象としたビデオカメラだが、このカメラによって、よりスチルに焦点を合わせたソニーのAPS-C機の将来について何かが分かるかもしれない。

    ソニーのAPS-C機の戦略は少々混乱しており、3機種以上の異なるクラスのモデルに、想定されるユーザーとは無関係に、似たような名称と似たような形状のボディを採用している。新機種が登場しても旧型が生産継続されていると事態は更に複雑になる。しかし、明確なことは、このシリーズがリフレッシュの時期を迎えているということだ。最近3本のAPS-Cレンズが登場したのは、ソニーがAPS-Cにまだ将来があると考えていることを示唆している。

    ソニーの現行のAPS-C機はその前のモデルからのマイナーチェンジで、2011年のNEX-7以降2400万画素センサーが使用されている。このセンサーは1度は更新はされたが、ソニーがAPS-Cシリーズを縮小させ、代わりにフルサイズに注力していると考えている人がいるのは理解できる。

    FX30の登場はその状況が変わろうとしていることを示唆している。最も注目すべきは新しい2600万画素センサーで、これは新型機と既存の機種の差別化に役立つだろう。裏面照射への移行は画質には大きな改善をもたらさないだろうが、この2600万画素の新型センサーは旧型の2400万画素センサーよりもローリングシャッターのスキャンがかなり速くなっている。

    この高速読み出しと、最新のAFアルゴリズムの採用で将来のα6x00は動画のみならずスチルでもかなりの性能アップが期待できそうだ。また、最新のBIONZ XR画像処理エンジンによって、10bitの動画とTrue HDR静止画撮影モードへの対応が可能になり、メニューシステムも大幅に改善される。

    その先の期待は控えめにしたおきたいと思う。NEX-7レベルで造り込まれたα7000の登場を期待するのは希望的観測だろう。また、ソニーがAPS-C機のボディデザインを顧客にマッチするように改善するのを期待するのは楽観的な考えかもしれない。

    しかし、FX30は少なくともソニーがAPS-Cの顧客をターゲットにしていることを示しており、スチルメインのAPS-C Eマウントユーザーにとって、興味深い後継機の登場を可能にする土台を築いたといえるだろう。

 

FX30の登場で久々にソニーのAPS-Cセンサーが更新されたので、この2600万画素センサーを採用したコンシューマー向けのAPS-C機に期待するのは理解できますね。現時点ではα6000シリーズやα7000などの新型機の噂は流れていませんが、競合他社からEOS R7やX-H2 / X-H2などの強力なAPS-C機が登場しているので、ソニーにもそろそろAPS-Cの対抗機が欲しいところかもしれません。