富士フイルム「XF56mmF1.2 R WR」はラボテストでも実写テストでも優秀なレンズ

以前に公開されたDigitalCameraWorldのXF56mmF1.2 R WRの初期レビューが更新され、ラボテストの結果が追加されています。

Fujifilm Fujinon XF56mmF1.2 R WR review

  • ラボテスト(解像力):中央の解像力は開放のF1.2でさえ見事で、F2に絞ると更に良くなる。中間部や隅の解像力は驚くほど高いわけではないが、APS-C用のレンズとしては平均以上の結果だ。

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  • ラボテスト(色収差):色収差は画面全域で絞り値にかわわらず一貫して低い値だが、F8以上に絞ると色収差が目に付くようになる。
  • ラボテスト(歪曲):歪曲は0.21のごく小さい糸巻き型で、実写ではほとんど目立たない。

  • 結論:富士フイルムは、XF56mmF1.2に誰もが歓迎するような大きな改良を施していることは間違いない。ラボテストの結果も非常に良好で、特に開放時の中央の解像力は素晴らしい。しかし、レンズの品質を証明するのは実写であり、このレンズを使ったポートレートの撮影では画像の品質に驚かされた。さまざまな照明下で撮影したがその結果には感心した。ポートレートやウェディングの写真家のお気に入りのレンズになるのは間違いないだろう。
  • 良い点:11枚の絞り羽根による美しいボケ、防塵防滴、0.5mまで寄れる。
  • 悪い点:手ブレ補正非搭載、最小絞りがF16。

 

このレンズは、初期レビューでもシャープでボケも美しいという高い評価を受けていましたが、ラボテストの結果も申し分ないものですね。このレンズは解像力を改善しながら、旧型の懸案事項だったボケや最短撮影距離も改善されており、また、防塵防滴化もされているので、すきのないレンズに仕上がっているという印象です。サイズは旧型よりも少し大きくなっていますが、性能がこれだけ改善されていれば、これは仕方のないところでしょうか。