ソニーの「7.5-12.5mm F2.8」「7.5-13.5mm F4」「8-14mm F4」「11-16mm F4」の魚眼ズームの特許出願

ソニーが、フルサイズミラーレス用の4つの魚眼ズームの実施例を含む、小型軽量で動画にも適した高い光学性能を有するズームレンズの技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:ソニーグループ株式会社
    公開番号:P2022155067
    出願番号:P 2021058398
    公開日:2022-10-13
    発明の名称: ズームレンズおよび撮像装置
  • 【課題】小型、軽量で動画撮影にも適した高い光学性能を有するズームレンズ、およびそのようなズームレンズを搭載した撮像装置を提供する。
  • 動画撮影においては、被写体にピントを合わせ続けるために、高速にフォーカスレンズを動かす必要がある。そのため、撮像レンズには、高速にフォーカシングできることも重要な要素として求められている。さらに、ズーミングが可能でレンズ全長が短く小型であることも動画撮影に求められる要素として挙げられる。
  • 近年では、ヴァーチャルリアリティー等の映像を取得する手段として、半画角90度を超える広画角の魚眼レンズも広く求められている。例えば特許文献1には、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、車載カメラ、および放送用カメラに適した魚眼ズームレンズが提案されているが、さらなる光学性能の向上と小型化が求められている。
  • 本開示の一実施の形態に係るズームレンズ、または撮像装置では、小型、軽量で動画撮影にも適し、かつ高い光学性能が得られるように、各レンズ群の構成の最適化が図られている。

  • 実施例1(7.5-12.5mm F2.8)
    焦点距離 7.55 12.59
    Fナンバー 2.90 2.89
    半画角 95.00 95.00
    像高 11.30 21.63
    全長 98.26 94.54

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  • 実施例2(7.5-13.5mm F4)
    焦点距離 7.50 13.48
    Fナンバー 4.09 4.08
    半画角 95.00 95.00
    像高 11.30 21.63
    全長 96.50 103.15

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  • 実施例3(8-14mm F4)
    焦点距離 8.13 14.07
    Fナンバー 4.05 4.03
    半画角 87.50 87.50
    像高 11.30 21.64
    全長 102.12 98.45

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  • 実施例4(11-16mm F4)
    焦点距離 11.10 16.00
    Fナンバー 4.12 4.12
    半画角 88.80 88.80
    像高 11.40 21.63
    全長 115.00 96.54

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ニコンやキヤノンは一眼レフ用の魚眼ズームをラインナップしていますが、ソニーも魚眼ズームの投入を考えているのかもしれませんね。この特許では「VRの映像を取得する手段として魚眼レンズが求められている」という記載もあるので、ことによるとキヤノンが発売しているVR用ステレオ魚眼レンズのようなレンズも検討されているのでしょうか。