DigitalCameraWorldに、天体撮影で使用されているカメラのメーカーと機種に関する記事が掲載されています。
・The best astrophotographers in the world mostly use Nikon cameras
- 世界最高レベルの天体写真家の多くがニコンのカメラを使っている。天文フォトグラファー・オブ・ザ・イヤーの調査によると、天体写真は全体的にニコンが支配している。しかし、個別のカメラではソニーが王者であることが分かった。
過去5年間、天文フォトグラファー・オブ・ザ・イヤーの最終選考に残った685枚の天体写真を調査したところ、非常に興味深い傾向が明らかになった。
ソニーα7 IIIは2022年のコンテストで最も成果を残したカメラだった。また、キヤノンのカメラは2018年と2019年の首位の座から陥落し、2020年にはニコンに追い抜かれたことが判明した。そして、ニコンは2021年と2022年でも最も好かれたカメラシステムだった。
とは言うものの、今回のコンテストではソニーは僅差で2位で、次の2023年のコンテストでトップに躍り出るかどうか注目される。
キヤノンやニコンには天体写真専用のカメラ(EOS RaやD810A)があるが、今回の調査では2022年のコンテストで使用されたカメラトップ3は、ソニーα7 III(14%)、ソニーα7R III(11%)、ニコンD850(10%)であることが判明した。天体専用機はD810Aの3%のみで、天体写真家は通常のカメラを購入し、自分で天体用に改造するのを好んでいるようだ。
また、この調査ではミラーレスカメラが初めてデジタル一眼レフを超えたことが明らかになった。ミラーレスの使用率は2018年の17%から2022年52%に増え、僅かにミラーレスが人気となっている。また、惑星撮影ではZWOのアストロ専用カメラがダントツの人気で、ディープスカイの撮影でもZWOが最も人気があった。
少し前までは天体写真はキヤノン機を改造して使っている人が多かった印象ですが、最近ではニコンが強いようですね。とは言え、機種別の1位、2位はソニーで、全体でもニコンとソニーは僅差ということなので、天体写真はソニーとニコンのツートップと言った感じなのでしょうか。
カタスマー
フルサイズミラーレス参入が遅めのNikonは当然として、SONYもミラーレス用広角レンズがここ数年で更に充実してきている印象なので、Nikonも SONYもさらにユーザーが増える可能性はありますね。
天体(暗所)に中判がそこまで使われてないのは意外でしたが、明るい広角レンズが不足していることが原因ですかね(当然価格もネックですが)。
taka
ソニーとニコンが多いのは高感度耐性によるものでしょうね。
あと、天体専用機のシェアが低いのはローパスフィルター除去改造すれば必ずしも必要ないからでしょう。メーカーサポートは受けられなくなりますが、専用機よりも改造機の方が赤外線域の写りは良いと言われていますし。
nothingbut7d
キヤノンのR5、R7で星景写真、天体写真を撮っていますが、星景写真でソニーが強いのは、Eマウントの充実ぶりがあると思います。超広角プライムレンズでは、自社でFE 14mm F1.8 GM、FE 20mm F1.8 Gを用意していますし、シグマから14mm F1.8 DG HSM Artに加えて最近では20mm F1.4 DG DN Artが発売されました。RFマウントは自社販売のみで現時点では、F2.0より明るい超広角レンズが用意されていないこともありそうです。
としべえ
星撮りに良いレンズが揃ってるというのが大きいと思います。
EOSRaがあるのに使いたいレンズが無いと良く聞きます。
レフ機時代もEOSにマウントアダプターでFマウントのレンズを付けて星を撮ってる人をかなり見かけました。
D4
いやいや、意外でしたね。OMソリュージョン、以前のオリンパスが一番かと思ってました。
星空AFに力入れてましたが、やはりニコン、SONYには敵わなかったのですね。
ヌーピー
星景写真を趣味にしてますが、やはりα7IIIとα7RⅢは多いですね。SONYは14GM、20G、24GM、35GM、50GMと隙のない単焦点ラインナップと1224GM、1635GMがあり、SIGMAも同様の単焦点ラインナップ、14-24F2.8があります。
他にもLAOWA、FIRIN、コシナ、もうレンズが豊富過ぎるのは言うまでもないです。(笑)
個人的にはα第三世代の無印とRがしばらく星景写真を牽引しそうな気がします。
ジャヌ
私もα7Ⅲを天体でよく使用していますし、去年からIR改造を施してさらに幅広くて使えるようになりました。
スターイーターやら言われていますが、まあその辺はほとんど問題はありませんね。むしろ微光星は消したい派です。
それより問題なのはSONYノイズですね。赤、青、緑の小さな線虫のような独特なあのノイズは夏場に顕著に現れるのがα7Ⅲの残念なところ。
それでもあの高感度耐性には本当に助けられています。
SONYさんは今のところ、動画、動体に注力しているようですが、やっぱりSONY製の天体モデルがでれば私としては大歓喜です。
なみのり
いやいや、星景の話ではなくて天体写真の話でしょう。
Birdhead
α7SIIIが出てくると思ったけどなかった。
それにしてもペンタックスが全く出てこないのは意外な気がします
dacco
専用カメラなのに3%は切ないですね。
それとも数が出ない機種で3%はすごいことなんでしょうか。
とさっこうじ
Nikon D810Aを2016年から使っていますが、「D810にHa 4倍透過のフィルター仕様」で当時の新品価格が40万円。星景/星野の他に花や紅葉では積極的に使っていて「Ha モノクロ画像」が結構キレイです。D850との違いは、許容できるISO感度の違いもありますが「背面液晶の見栄え」が大きいと感じます。D810Aの背面液晶はISO感度を1600より上げていくと相対的に「表示にノイズが増えて視認性が悪く」なり、D850登場時D810Aユーザーが「D850天体仕様」を欲しがっていたように記憶しています。「フィルター換装」を意識しつつ、ミラーレス版の「天体仕様」を持っている一人です。
破格どっと来ぬ
元サイトを見ると「天体写真」に星景写真も含んでいるようですね。
α7初代では盛大に消えていたスターイーターもα7IIIではほぼ気にならない程度ですし、高感度も強いので星景写真に向いていると思います。
本格的な天体写真だと赤道儀と望遠鏡(少なくとも明るい望遠レンズ)が必要で敷居が高いですが、星景なら高感度に強い本体と明るい広角レンズがあれば撮れるので比較的お手軽です。
もしかすると星景写真の間口を広げるのに一役買っているかも知れませんね。
スマホでは撮れない写真が撮れますし。
星景屋さん
私も7R3で、撮っていましたが、ちまたで騒がれるスターイーターなんて気になりませんでしたが、皆さん同じのようですね。
まあ最近はノイズソフトが、かなり良くなったので、レンズの充実しているEマウントが強いのもわかります。
ただニコンのようにインターバル撮影時露出等安定させる機能をいい加減つけて欲しいです。
xylogen
天体撮影専用ミラーレスを作っても売れないと思います。昨今この記事に出てるZWOという天体専門カメラは非常に優秀でこれにEFアダプターつけて撮るのが流行っています。ZWOはフルサイズのソニーセンサーを使ってたり読み出しノイズが非常に少なく冷却ユニットがついてるので天体屋さんは結構買っています。カメラを改造するか専用のカメラを買うかになってて、天体撮影専用のカメラはそれほど売れないと思います。
lk
まだレフ機が現役の様なのでニコンが優位ですが、ミラーレス時代のレンズが揃ってきたのでそろそろソニーが押し寄せて来るのではないでしょうか。
ソニーはbit数問題やスターイーターなどを良く効くのでそれを避けて他社といった所でしょうが純正マウントレンズが星用や広角域は少ない為レフ機で頑張っているようです。ミラーショックなどを考慮する古いカメラの世代であればすでに移行していると思いますがD850などではレンズがなければ変わらないためレフ機で現役で良いやとなっているのでしょうね
スパークリング
僕も7R IIIで星と風景の写真を撮っています
この分野ではαのレンズラインナップと高感度耐性が強すぎてスターイーターとかは気にならないですね
シグマ20mmの新型が相当優秀かつ星空向け配慮が快適みたいで、ぜひ使ってみたいなあと思っています
ただ、望遠鏡とかの撮影だとこだわる人がいるのもわかります
それこそ望遠鏡前提で改造しちゃうならEマウントである必要はないし、冷却付き専用カメラもありますよね
学生時代は部の対空双眼鏡やタカハシの望遠鏡、改造EOS6Dや赤道儀といったたくさんの機材を使って星空散歩や撮影を楽しんでたものですが、なかなか個人ではお金が…笑笑
なんとか望遠鏡と赤道儀は欲しいですね
まる
ニコン機は、撮影時間が倍かかっても良いなら、長秒間ノイズ低減をONにするとISO3200でもノイズどこ?という素晴らしい画が撮れるので、Z20mm1.8Sなどと併せて星撮りが楽しいです。
シトド
本格的天体写真を求めていて、赤道儀等の機器やPCなどと共に操るのなら、やはりカメラ、レンズ自体が充実しているニコン、キヤノン、ソニーが上位に来るでしょうね。ここのデータに出てくるようなハイクオリティな写真を求めている人は、オリンパス等のセンサーサイズの小型なものは使わないでしょう。ペンタックスには最小限の機材で、手軽に天体、星景を撮るにはとても便利なアストロトレーサー機能が搭載または、接続できるのですが、いかんせん、知名度を含め、天体用云々言う前に絶対的な販売数が比較になりません。ユーザーとしては本当にお勧めなんですがね。
アイリス
Nikon Z6他で星景と天体写真を撮っておりますが、ほぼ肌感と同じ結果で納得です。
元記事によるとミラーレスに限ればソニー73%に次いでニコン21%、その他は数%で横並びとなっており、ニコンはレフ機が減った分をミラーレスが補っている、と言われている一方で数年前は首位であったキヤノンはレフ機が減ったもののミラーレスがほぼ使われていないため、シェアが下がっているようです。EマウントのFE14mm f/1.8やシグマの20mm f/1.4は星景に適した良いレンズですし、それ以外の良い選択肢も圧倒的に豊富です。
Zマウントは数は少ないですが14-24mm f/2.8、Z20mmなど星景に適した良いレンズが出ておりミラーレス移行が進んでもそれなりのシェアを維持できそうです、現に機種別では4位にZ6が入っていますね。
RFは魅力的な広角レンズが無いのが使われない要因でしょうね、単焦点は非常に少なく、RF15-35mm f/2.8も15mm始まりな点や後ろにフィルターホルダーが無いなど痒い所に手が届かないのがなんとも...広角レンズの圧倒的な進化こそ天体界隈のミラーレス化の主要因ですので、レンズが無いマウントが使われないのは当然です。
天体専用機は正直時代遅れになりつつあるように思います。専用メーカーのCMOSが普及し望遠鏡に一眼カメラを付ける人は減っていますし、フルサイズのイメージサークルを持つ望遠鏡は少ないです。結局クロップするなら一眼を付けるにしても安いAPS-Cを改造する方が良いですし、そもそも望遠鏡に付ける場合ミラーレスである必要性が薄く、バッテリー持ちに優れたレフ機のほうが良い場合も多いです。高感度耐性も数時間分をコンポジットするなら大した差にはなりません。D810Aは後継機の音沙汰無く、Raも話題にはなりましたがパッとせずに終わったので、残念ながら今後出てくる可能性は低いでしょうね。
星空おやじ
皆さん感じているようにソニーEマウントはレンズが充実しています。特に超広角レンズは自社のFE14F1.8GM FE20F1.8G, シグマ20,24等のDG DNレンズ等 これは他社にないラインアップです。以前はマウントアダプター経由でシグマ14F1.8 20F1.4を使っていましたが 現在は出番が無くなっています。RF系の純正レンズは出るでしょうがたぶん高額でしょうね。