レンズ交換式カメラの単価は2016年から右肩上がりに上昇

ITmedia NEWSに、カメラ市場の動向に関する記事が掲載されています。

カメラメーカー、AI照準・動画強化......高級機種に活路 単価3倍に

  • カメラメーカーが、レンズ交換が可能なミラーレスカメラの高級機種を投入している。スマートフォンのカメラ機能の高性能化などでデジタルカメラ市場が苦境の中、スマホのカメラに満足できない写真愛好家やプロ向けを狙う。数十万円もする高額な機種も相次いで登場しており、メーカー各社は高画質な撮影を追求できることをウリに販路を広げたい考えだ。
  • カメラ映像機器工業会によると、08年には1100万台以上あったデジカメの国内向け出荷数量もスマホの普及で減少し続け、21年の出荷数量は約110万台と10分の1程度に落ち込んだ。一方、レンズ交換式のデジカメの国内向け出荷の平均単価は16年から右肩上がりの状態で、22年1~9月の累計では10万3170円と大台を突破した。
  • 特にカメラ内部のミラーを省いた小型で軽量なミラーレスカメラは堅調に推移。21年の平均単価はミラーレスカメラの統計を開始した12年から3倍近くの9万2000円に上昇した。背景にはスマホで写真撮影が身近なものとなり、目の肥えたユーザーが高性能のデジカメを求める傾向があるとみられる。

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最近はレンズ交換式カメラのエントリーモデルが少なくなっていて、m4/3、APS-C、フルサイズいずれも高価なミドル~ハイエンドの機種が売れ筋の製品になっているので、一昔前と比べるとカメラの価格が急上昇しているのも納得できますね。今後もこの傾向が続いてカメラの価格が上がっていくと、単体のカメラは一部の趣味層だけのものになってしまいそうですが、どうなることでしょうか。