キヤノンが、DPPに追加することで、より進化したノイズ低減や光学補正、モアレ・擬色抑制などの処理を行うことができる有償ツール「Neural network Image Processing Tool」をリリースしています。
・Neural network Image Processing Tool 1.0.0 for Windows
- Neural network Image Processing Toolは、Digital Photo Professional専用の高画質処理ツールです。
- 利用のためには有償のプランに加入いただく必要があります。Canon IDアカウントが必要です。
- Digital Photo Professional 4.17.10以降が必要です。
・【ミラーレスカメラ】[Neural network Image Processing Tool]とはどんな機能ですか?
- Neural network Image Processing Toolとは?※1 ※2
Digital Photo Professional 4に新しく搭載された専用ツールです。
[Neural network Image Processing Tool]へ含まれる個別機能は下記になります。
-Neural network Demosaic:進化したジャギー・モアレ・偽色抑制
-Neural network Noise Reduction:進化したノイズ低減
-Neural network Lens Optimizer※3:進化した光学補正
※1 サブスクリプション課金となります。
※2対応カメラ:EOS-1D X Mark III/EOS R3/EOS R5/EOS R5 C/EOS R6 Mark II/EOS R6/EOS R7/EOS R10(2022年11月時点)
※3 Neural network Lens Optimizerについては、対象レンズが限られます。対象レンズについては、下記対象レンズをご確認ください。
Neural network Lens Optimizer対象レンズについては、以下の通りです(2022年11月現在)
RF14-35mm F4 L IS USM
RF15-35mm F2.8 L IS USM
RF24-70mm F2.8 L IS USM
RF24-105mm F4 L IS USM
RF24-105mm F4-7.1 IS STM
RF70-200mm F2.8 L IS USM
RF70-200mm F4 L IS USM
RF400mm F2.8 L IS USM※1
RF600mm F2.8 L IS USM※1
RF-S 18-45mm F4.5-6.3 IS STM
RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM
※1 Extender RF 1.4x,Extender RF 2x使用時も対応しています。
DPP用のディープラーニングを使用した有償(利用料金は月額550円、年額5500円)の画像処理ツールがリリースされました。AIを使用した画像処理ツールではTopaz Labsの製品が有名ですが、このDPPのツールはサードパーティー製のツールと較べてどの程度の画質や効果が得られるのか興味深いところです。
路傍のカメラ好き
面白い取り組みですね。無償提供のDPPからも売上を出せるようにするのはいいことだと思います……が、あの重たい動作はどうにかなりませんかね? 一応Ryzen7とGTX1060なのでそう悪い環境ではないと思うのですが。
あと、今のところNeural network Lens Optimizer(NLO?)の対応レンズが少ないのが気になります。Lレンズだけかと思いきやRF-Sなども対応、24-105Lが対応なので発売時期の問題でもなさそうですし……今後増えていくんですかね?
てーてー
新しい技術を画像処理に活かす、というのは良いですが、やはり生成されるファイルがDPPでしか使えないというのが問題だと思います。
RAW撮影しているほとんどの人がサードパーティ製現像ソフトを使用している現在、いくら画質が良かろうともワークフローに組み込めない仕組みは使われないと思います。
メーカーは新機能を出すならその辺をきちんと把握してから仕様を考えて欲しいですね……
自分としては他社現像ソフトのプラグインとして使えるようになるか、DPPがものすごく軽くなれば使いたいです。
フレディ
28-70/2や50/1.2、85/1.2、100マクロがないのは、補正するまでもないということなんでしょうかね
らいたー
Lightroomと比べて動作がもっさり書き出し遅くてDPPはまったく使ってないです
この機能が有償じゃなければ多少DPP使おうかな。となるかもしれないが…
ミラーレスに移行して全部RFマウントレンズにし手持ちが全て純正レンズなので
社外レンズの補正必要ないので有料のLightroom使わなくても良い状況にはなってるのに、それでもDPP使いたいとは思わない
機能追加もいいけどもっとキビキビ軽く動作するように1から作り直したほうがいいと思う
ぶらりん
DPPの追加モジュールとして使えるツールの2倍課金でLightroom用追加モジュールを出したら、どちらの方が売れるのか。
現像ツールは使う人ほど既存ワークフローとの整合性を重視すると思うので、DPPなのか?LRなのか?その辺りの回答が得られるかもしれません。
とりあえず月額料金もあるので、お試しに1ヶ月使ってみることができるのが良いですね。
千歳
物は試しと使ってみました。
R5のISO3200程度の標準RAWを食わせてみました。
正直なところ、ノイズの低減はDxOのPureRAW2より若干劣るかな?同等? ただ線の出し方が凄く良くなって、全体の画質で見ると、PureRAW2よりも良いと感じました。
ただ、処理が遅いのと、DPPでしか処理できないので、継続して使うかというと難しいですね。
ただ、選択肢が広がったのは素直に嬉しいと思いました。
KT
Adobeのフォトプランが内容を考えると破格すぎるのでシェアを奪えるかというと難しいですが、一生に一度の晴れ舞台の写真や写真展、コンクールなど、ここぞという場面で一ヶ月単位で契約するのはありかもしれませんね。
千歳
あ、ちなみにCR3→CRNファイルでファイルサイズは5-6倍になりました。デカすぎー!