DigitalCameraWorldに、ニコンの新しい広角ズーム「Z 17-28mm f/2.8」のレビューが掲載されています。
- このレンズのベースはタムロンがEマウント用に開発した17-28mm F/2.8 Di III RXDで、レビューでは非常に好評だった。
- このレンズは、ニコンの他の二つのZの広角ズームよりも大幅に最短撮影距離が短く、特に広角端の0.19mは、他の2本の広角ズームの0.28mに較べて非常に優れている。
- コンパクトな設計も多くの人にとってプラスになるだろう。また、このレンズは全長一定でズーミングで伸びないという強みもある(しかし、内側の鏡筒はズーミングで動く)。
- 鏡筒の品質は比較的軽量にもかかわらず、しっかりとしており、耐候性もある。ズームリングとフォーカスリングは滑らかで正確に動き、フォーカスリングには他の機能を割り当てることもできる。
- AFはスチルでは非常に機敏で、動画では滑らかな動きだ。フォーカスブリージングはほとんど見られず、作動音はほとんどしない。
- 実写では、ズームの広角側半分では、開放でも画面の隅の解像力は非常に良く維持されている。色収差は、ズーム域と絞り値にかかわらず画面全域で無視できるレベルだ。歪曲は自動補正なしでも適切に補正されており、17mmはわずかなタル型、24-28mmではわずかな糸巻き型が見られる。周辺光量落ちは開放ではズーム全域で目立つことがあるが、自動補正できる。全体的に(実写での)画質と総合的なパフォーマンスは素晴らしい。
- ラボテスト(解像力):中央の解像力はズーム全域で目を見張るほどだが、28mmの開放時は若干低下する。隅の解像力も非常に素晴らしく、特にズームの広角側半分の範囲ではとても素晴らしい。
- ラボテスト(色収差):色収差は、自動補正を使用しなくてもズーム全域でどの絞り値でも画面の隅までごくわずかだ。
- ラボテスト(歪曲):歪曲は17mmと20mmでは自動補正なしでもわずかだ。24-28mmでは糸巻き型がより顕著になるが自動補正できる。
- 結論:F2.8通しのいわゆる大三元ズームは大きく無骨になる傾向があり、スリムなミラーレスカメラとは少々似合わず、また非常に高価だが、Z17-28mm f/2.8は、比較的軽量コンパクトで手頃な価格ながら、優れた画質とパフォーマンスを実現している。お買い得だ!
- 良い点:素晴らしい画質、軽量コンパクトなF2.8通しのズーム、最短撮影距離が短い。
- 悪い点:広角端の広さがそこそこ、ファンクションボタンや3つ目のコントロールリングが無い。
Z17-28mm f/2.8はタムロンのOEMのせいかそれほど話題にならないレンズですが、F2.8通しのレンズとしては軽量コンパクトで、最短撮影距離も短いので使い勝手はとてもよさそうです。光学性能は非Sのレンズとしては優秀で、広角端が17mmまでで良い人には非常に良い選択肢になりそうですね。
わさびみそ
広角ズームでSライン大三元(14-24 F2.8)までは要らない自分としては、17-28 F2.8の発表後もなお、Zで広角ズーム買うなら14-30 F4が本命のつもりでしたが、情報を集めている内に、17-28 F2.8の方が良いかなと思うようになりつつあります。
個人的に必要十分な性能に、この低価格。沈胴式でも伸びるズームでもないのも美点。タムロン製造とは言え、タムロンも実績十分なメーカーですしソフトウェアやアフターは紛れもなく純正。
実用重視のコスパが魅力的です。
koma
Zマウントの標準レンズは選択肢が多い中Sラインレンズを選びましたが
広角はアマチュアにとってこれ1択な気がします。そのくらいコスパとサイズに優れていますね。
ぷくぷく
私がこの域のレンズを購入した際はF2.8ではZ14-24mmしかなかったのでそれを選択しましたが、これから買われる方は良い意味で選択に悩みそうですね。データを見る限りでは周辺部の解像度にかなり差があるようですので、この辺りが決め手になるのかなと思います。
あと14-24mmはフィルターが高いです。67mm径フィルターが使えるZ17-28mmはその点も魅力的ですね。
toshikazu
私も わさびみそさんと同じ意見です。
広角ズームに14-24 F2.8までは要らないかな?と思いつつ、14-30 F4は キノコのような先端だけ広がった見た目が好きになれず、17-28 F2.8のプレーンな感じが気に入ってます。
ただ、Z9を買ってしまったので、バランス上 軽過ぎるところは悩ましいです。
いがぐり
14-24mm f/2.8 S にしろ 14-30mm f/4 S にしろ、伸び縮みするという難点があります。
このレンズも剥き出しだと筒の内側で前玉が移動していますが、保護フィルターをつけてしまえば実質的に伸び縮みしないので動画等で使いやすいレンズですね。
細いので雲台やリグ等と変な干渉をすることもありません。
14-30mmは、Z9以外ではレンズ先端の出っ張りがボディ下面より微妙にはみ出してしまいます。
これが雲台やリグと地味に干渉するという難点があります。