DPReviewTVが選んだ2022年のベストカメラとワーストカメラ

DPReviewTVのクリス氏とジョーダン氏が、今年のベストのカメラと交換レンズ、ワーストのカメラと交換レンズを発表しています。

DPReview TV: The best and worst cameras and lenses of 2022

2022年のベストレンズ

  • 次点はシグマ20mm F1.4 DG DN Art:非常にシャープでコマ収差が良く補正された天体用レンズだ。フォーカスロックは天体撮影には素晴らしい機能だ。
  • ベストはソニーFE 24-70mm F2.8 GM II:旧型よりもコンパクトでシャープになり、造りも素晴らしく、改善して欲しかったことが全て実現された非常に便利なレンズだ。

2022年ベストの動画用カメラ

  • 次点はソニーFX30:わずかなクロップで4K60pで録画可能な最新のセンサーが採用され、動画の画質は素晴らしく、AFの信頼性も非常に高く、設定も簡単だ。余計なリンギングがあるのでベストのカメラにはしない。
  • ベストは富士フイルムX-H2S:積層のSuper35センサーが気に入っており、クロップなしで4K60pに対応する。4K120pも優れている。他のカメラではできないオープンゲート3x2 6.2K記録があるのが気に入っている。空冷ファンも用意され、素晴らしい仕事をするカメラだ。

2022年のベストのスチル用のカメラ

  • 次点は富士フイルムX-H2S:フルサイズ機よりも安い価格で積層型センサーが使用でき、40コマ/秒の連写が可能だ。AFは大きく改善され、実に素晴らしいEVFが採用されており、ほとんど全てのタイプの写真家に対応する。
  • ベストはソニーα7R V:最高のハイブリッドカメラではないが、新しいメニューシステムが採用され、AIを導入したAFは宣伝文句かと思ったが実際に使ってみて非常に良好で楽しい撮影体験ができる。

2022年のワーストのレンズ

  • 富士フイルムXF18-120mmF4 LM PZ WR:このレンズはあまりシャープではなくスチルには向いていない。動画用のレンズだが、X-H2Sのオープンゲート6.2KやX-H2の8Kを活用するには、もっとシャープな方がいい。とてもがっかりした(ジョーダン氏)。それでもなお、まずまずのレンズだ(クリス氏)。

2022年のワーストの動画用カメラ

  • ソニーZV-1F:機能を省いて低価格化しており、スマートフォンの変わりにこのカメラを使う理由が少ない。ソニーの強みはAFだが、このカメラはコントラストAFで、ウォブリングが見られる。手ブレ補正非搭載だ。スマートホンの方が良い。

2022年のワーストカメラ

  • 最も進化しなかったカメラOM-5、ペンタックスKF:OM-5は良いカメラだが大きく進化してないのは間違いなく、困惑するアップグレードだ。ペンタックスKFも同様でモニタの解像度が上がっただけだ。
  • ワーストはニコンZ30:このカメラはVlog用のカメラだとは見なしていない。とても残念なことに重要なヘッドホン端子が搭載されておらず(ZV-E10には搭載されている)、音声レベルの確認ができない。Vlog用カメラにはスマートフォンを超える機能が必要だ。スチル用には、Z30よりも美しいZfcか機能的なZ50が良い。

 

ベストの製品では富士フイルムとソニーの製品が強く、特に富士フイルムはX-H2Sが動画用でベスト、スチル用でも次点と非常に高い評価になっていますね。一方で、レンズに関してはXF18-120mmF4がワーストという残念な評価になっていますが、このレンズに関してはジョーダン氏とクリス氏で少し意見に相違があるようです。

ベストのスチル用のカメラα7R Vで、このカメラは高画素機ながらAFが優秀で動体にも強い汎用性の高いカメラで、スチル用に高評価なのは理解できますね。ワーストのカメラZ30は、ヘッドホン端子が無くVlog用カメラとしては少々中途半端な仕様がマイナス評価になったようです。

[追記] これはDPReview本誌で毎年行われているDPReview Awardsとは別の企画です。