ワールドカップカタール大会ではミラーレスカメラが大活躍

DigitalCameraWorldに、FIFAワールドカップ2022でプロカメラマンが使用していたカメラについての記事が掲載されています。

Mirrorless cameras come out on top at Qatar World Cup

  • ワールドカップカタール大会でミラーレスカメラが大活躍している。私は、ワールドカップでプロのスポーツカメラマンがどのカメラをサイドラインで使っているかを確認した。

    スポーツ写真ではここ数十年間、一眼レフが主流だったが、今回初めてミラーレスカメラを多く目にした。特にずんぐりしたフォルムが特徴的なEOS R3が非常に目立っており、そしてR3によく似たカメラも見つけたが、ブランド名や機種名が全てマスキングされていたのでテスト中のEOS R1かもしれない。

    カタール大会では多くのスポーツ写真家の間でキヤノンが選ばれているようだ。準決勝のクロアチア戦のサイドラインでは多くのキヤノンのカメラが使用されていたが、ニコンとソニーを使用しているカメラマンもいた。

    EOS R3はプロレベルのミラーレスカメラが連写速度やAF性能、動画性能(これはかつてないほどプロの写真家にとって重要な要素になっている)において、プロ用のデジタル一眼レフを圧倒できることを説得力を持って示しており、ミラーレスへの転換点となったようだ。

    ニコンZ9も同様に、D6が連写が遅くノイジーであることを示した。Z9の積層型センサーによる超高速読み出し、AIによる被写体認識AFの素晴らしさによって、スポーツやアクションカメラマンはミラーレスカメラの使用が決定的となった。ミラーレスカメラのメリットは明白であり、このため最終的に一眼レフは消える運命にある。

    しかし、もっと驚いたことは、信頼のおけるミラーレスシステムという点では後れを取っていたニコンとキヤノンがスピードアップして、必要な超望遠レンズとプロ用のボディを揃えているということで、これはプロカメラ市場において両社の支配が続くことを意味する。ソニーもある程度進出を果たしているが、プランドロイヤリティの絆を断ち切るのは困難だろう。

 

スポーツの撮影では、長らくD一桁シリーズやEOS-1Dシリーズのようなプロ用一眼レフが主流の時代が続いていましたが、今回のワールドカップではいよいよ主役がミラーレスカメラに交代したようです。一昔前まではミラーレスは動体撮影が苦手でしたが、EVFの改善やAF性能の進化ですっかり様相が様変わりしましたね。

使用されているメーカーではキヤノンが、機種ではEOS R3が目立ったようで、ニコンもZ9で存在感を示したようですが、ソニーに関しては「ある程度進出を果たした」という評価になっています。DigitalCameraWordは、これまでニコンやキヤノンを使ってきたプロとメーカーとの絆は断ち切れないと述べていますが、今後、どうなることでしょうかね。