「Nikon FE」はシンプルさに惚れ込んでしまうカメラ

DigitalCameraWorldに、1978年に登場したニコンの絞り優先のマニュアル一眼レフ「Nikon FE」のレビューが掲載されています。

Nikon FE review: a classic film camera revisited

  • アナログな写真体験を求める若い世代や、昔から写真をやっている人たちが自分たちが学んできたカメラに回帰するために、フィルムカメラの人気が再燃している。
  • ニコンFEは、キヤノンAE-1の数年後、オリンパスOM-1の6年後の1978年に発売された35mm一眼レフで、ハイアマに絶大な人気を誇っていた。このカメラは、多くの販売店で今でも入手できる最高のフィルムカメラの1つだ。必要なことはすべてできるし、最新のデジタルカメラと違い必要ではない機能は何もない。しっかりとした作りで、使いやすく、操作しやすく、価格と性能のバランスが素晴らしいカメラだ。
  • 私はEOS R6とX-T5のユーザーだが最近、Nikon FEを手に入れ、そのあまりの楽しさに圧倒されてしまった。フィルムを購入し現像するのはお金がかかるが、それに見合う価値があることは間違いない。
  • FEはニコンのFマウントのほとんどのヴィンテージレンズが使用可能だ。シャッターは電子制御の金属羽根で1/1000秒から8秒まで、バルブは機械制御で無制限だ。シンクロは1/125秒、露出補正ダイヤルは2段分、ISO感度は12-3200までだ。
  • ニコンFEのデザインは登場から45年経った今でも、保守的ではあるが上品で洗練されている。FEのボディは均整が取れていて、持ちやすく握りやすい。
  • 上面は左側にISOダイヤル、その下に露出補正ダイヤル、右側にはロック機構付きのシャッターダイヤルが驚くほど上手くレイアウトされており、これは完璧に近いと思う。巻き上げレバーは、カメラのON/OFFスイッチも兼ねている。
  • ファインダーは明るくクリアで、被写界深度の確認も効果的だ。

  • ニコンFEはそのシンプルさに惚れ込んでしまうカメラで、複雑なメニューや設定にとらわれることなく、純粋に写真撮影を楽しむことに集中できる。今では少し初歩的なカメラに見えるかもしれないが、FEは幅広いユーザーにより高度な機能を提供するのに貢献した。
  • FEは現在200ドル以下で入手できるが、価格の割りに比較的トラブルが少なく、これからフィルムカメラを始めたい人に最適な一眼レフカメラと言えるだろう。
  • 良い点:コンパクトで手頃な価格、ゴージャスなレトロの美学、使いやすい。
  • 悪い点:1/1000秒のシャッターはFE2の1/4000秒よりも2段遅い。

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ニコンFEは今見てもシンプルで美しいデザインですね。現在は、電子制御のFEよりも機械制御のFMの方が人気があるようですが、FEの追針式の露出計はとても使いやすく、絞り優先も使えるので、フィルムカメラの入門用にとても良さそうです。

また、古いカメラはバッテリーが入手困難なカメラもありますが、FEは簡単に入手できるLR44/SR44が使えるのもポイントが高いですね。