DigitalCameraWorldに、ニコンのパンケーキの広角単焦点レンズ「Z 26mm f/2.8」のレビューが掲載されています。
- 軽量なレンズだが鏡筒はしっかりとした造りで、マウントも28mm f/2.8や40mm f/2と異なり金属製で、より耐久性に優れているはずだ。シーリングもしっかり施されている。
- 内側の鏡筒は無限遠ではレンズ面と同じ高さだが、最短側では徐々に繰り出す。このためレンズ本体にはフィルター枠がなく、フィルターはフードに取り付ける。
- ZレンズはAFは無音で驚くほど速いものが多いが、Z 26mm f/2.8のAFは比較的ゆっくりで、AFの作動音もはっきり聞こえる。しかし、AF速度の遅さは遠距離と近距離との間でフォーカスが大きく変化するときにしか感じない。このレンズはフォーカスブリージングは目立たない。
- 実写テスト:解像力はこのような小さなレンズとしては非常に印象的で、開放で画面の一番隅で少し低下する程度で全域で非常に良好だ。色収差は無視できるレベルだ。歪曲収差の補正は自動補正に強く依存しており、オフにできない。また、F2.8では周辺光量落ちが激しく、自動補正を標準設定にしていてもかなり目立つ。
- ラボテスト(解像力):解像力は全域で非常に良好だ。開放では四隅の解像力が少し落ちるが、これは予想の範囲内だ。このレンズの解像力は、より安価なZ 28mm f/2.8と非常に良く似ている。
- ラボテスト(色収差):色収差の補正は、Z 28mm f/2.8よりも優れており、画面の一番隅でさえ完全に無視できる。
- ラボテスト(歪曲):歪曲は自動補正をオフにできないので、実写ではゼロに近い(測定値は-0.2)。
- Z 26mm f/2.8はZレンズで最もスリムなレンズで、125gという軽さにもかかわらずマウントは金属製で造りのクオリティは高く防塵防滴だ。このレンズはストリート写真や旅行に最適だが、AFはもっと速くて静かになって欲しい。
- 良い点:23.5mmの薄さ、125gと非常に軽い、印象的な画質。
- 悪い点:Z28mm f/2.8とZ40mm f/2の2倍の価格、AFがゆったりしていて作動音が聞こえる、フィルターがフードにしか取り付けれらない。
Z 26mm f/2.8はパンケーキレンズにもかかわらず光学性能はなかなか優秀で、大きな妥協が見られないのは素晴らしいですね。AFに関してはもう少し速く静かなら理想的ですが、小さいレンズなのでスペースの関係で静かなAF機構を入れるのが難しかったのでしょうか。
光軸
解像度、色乗り、コントラストは、期待を上回る出来ですね。
開放で周辺減光はありますが、なだらかで品も感じさせる印象。味と思っています。スチル派なので、音も許容範囲でした。
外観、質感も良く、お気に入りレンズになりました。
まる
サイズ優先の設計でもよく写るようで、Z50に付けて気軽な撮影に使いたくなります。
あと、AF-D(AF-S)でAFできるマウントアダプタを求める声をよく聞きますが、マウントアダプタみたいな大きさのZ26mm f/2.8のAFがゆっくりかつ音が聞こえるとなると、これベースにマウントアダプタができたとしたら、軽いAF50/1.8Dならなんとか使えて、AF80-200/2.8Dだと実用的な速度は難しそうな気がしました。