DigitalCameraWorldに、ニコンの大口径中望遠単焦点レンズ「Z 85mm f/1.2 S」のレビューが掲載されています。
- このレンズはライバルのRF85mm F1.2よりも1インチ長いが、重さは1160gとほぼ同じだ。大きく重いことは否定できないが、Z 24-70mm f/2.8 Sよりはそれほど大きくも重くもない、長時間の手持ち撮影でも全く問題はない。
- 鏡筒の造りはこの価格帯のレンズに期待した通りのもので、非常に頑丈に感じられる。
- フォーカスリングは電子式で滑らかに動き、非常に繊細で正確なフォーカシングが可能だ。このレンズには、Z 50mm f/1.2 Sのような有機ELディスプレイは搭載されていない。
- 実写テスト:開放時の解像力は、中心からかなり離れた場所でもしっかりとしている。ボケは、ピントが合っている部分からボケている部分への遷移が実に美しい。11枚羽根の絞りのおかげで、玉ボケは少し絞っても円形のままで、この点では9枚羽根で少し絞ると絞りの形が見えるZ 50mm f/1.2 Sよりも優れている。AFはF1.2の深度の浅い近接撮影でも優れた的中率だ。
- 実写テスト:大口径レンズでは目立つことが多い軸上色収差は、極限まで抑えられている。また、画面周辺部の倍率色収差もごくわずかだ。逆光ではナノクリスタルコートの助けでクリアさとコントラストが維持されている。周辺光量落ちは開放ではかなり目立つが、これはカメラ内で補正が可能だ。全体として、画質もパフォーマンスも最高のポートレートレンズに期待した通りかそれ以上のものだ。
- ラボテスト(解像力):解像力は、F1.2のレンズとしては開放でも中心から最も隅の部分まで非常に優れている。特に周辺部ではライバルのRF85mm F1.2Lをどの絞り値でも凌駕するシャープさだ。F2以上では、Z 50mm f/1.2 Sをも凌駕している。
- ラボテスト(色収差):色収差は軸上色収差、倍率色収差ともに無視できるレベルだ。倍率色収差の自動補正は必要ないだろう。
- ラボテスト(歪曲):わずかに糸巻き型の歪曲が見られるが、実写ではほとんど目に見えない。自動補正も可能だが、通常は補正は不要だろう。
- このレンズはニコン初のF1.2の85mmで、かなり大きく重いレンズだが、ハンドリングは素晴らしく、きらめくばかりの解像力と華やかで滑らかなボケを併せ持った目を見張るほどの画質だ。完璧主義者のポートレーターは、もう待つ必要はない。
- 良い点:超大口径、ゴージャスな画質、速く一貫して正確なAF。
- 悪い点:必然的にとても重い、価格が高い、有機ELディスプレイが非搭載。
このレンズは各所のレビューで極めて高い評価を得ていますが、DigitalCameraWorldでもベタ褒めですね。解像力はF1.2の大口径にもかかわらず開放から高く、加えてボケも非常に滑らかで綺麗で、ポートレートレンズとして申し分のない画質という印象です。色収差が少ないので、実写画像でも非常にクリアに感じますね。
お幸
購入した身としては、高く評価されてうれしいですね。
グラフを見ると、それほど解像力に振っているようにも見えませんが、
記事内の記載を見るとそれなりに優秀なんでしょうね。
基本ポートレート用レンズなので、ボケの描写については記事に記載された通りの印象です。
あと、ソニーにも85/1.2の噂があるので、ソニーさんが小型化と解像度でZ85/1.2Sからどこまで上回れるか期待しています。
M-KEY
新宿で実物を見ました。
大きさから受ける印象よりも格段に軽くて驚きましたが、
結構な太さなので、レンズ交換は通常のように
「片手でレンズをつかんで親指でリリースボタンを押す」
のは無理そう。
両手を使って、出来れば安定した場所に置い慎重にレンズ交換したい感じでした。
カメラに付けさえすればハンドリングは良く、長時間の手持ち撮影でも大丈夫そう。
ダブルマウント使い
>Z 24-70mm f/2.8 Sよりは軽く
Z 24-70mm f/2.8 Sは805gなので、Z70-200mm f/2.8Sの誤記かな?
管理人
>ダブルマウント使いさん
ご指摘ありがとうございます。
「よりは軽く」ではなく「比べてもそれほど重くない」の間違いでした。訂正しました。