パナソニック「S5II」は大変好評で生産が追い付かず嬉しい悲鳴

PHILE WEBに、パナソニックのイメージングビジネスユニット長のインタビューが掲載されています。

【インタビュー】集大成「S5II」が大ヒット。クリエイターの作品づくりに向き合ったLUMIXのファンが増加中

  • スマートフォンが台頭してデジカメ市場が激減したなど、とかく手厳しい報道が目につくが、イメージングのビジネスには本質的に夢と希望があり、デジタルカメラを見ても、一眼レフからミラーレスへカメラの主流が変わっていくなかで新しい顧客がどんどん使い始めている。
  • コロナの影響で2020年、2021年は非常に苦しかったが、行動への制約がなくなるのに伴い市場には活気が戻った。

  • S5IIは大変好評で、生産が追いつかず嬉しい悲鳴だ。LUMIXのミラーレス一眼の登場から今年で15年になるが、今までやってきたことが、まさに花開いた気持ち。
  • 「LUMIXは色がいい」と言われるようになったことがひとつ大きなポイントだと捉えている。しかしその一方、像面位相差AFがないことから、「LUMIXは動画」との評価をなかなか打ち消すことができずに苦しんできたが、S5IIには像面位相差AFも搭載され、静止画をメインに使われる顧客からも大変高い評価をいただいている。
  • リアルタイムLUTは予想を超える反響。販売の現場からは「リアルタイムLUTの説明だけで、S5IIを購入した」という事例がいくつも挙がってきており、改めて注目度の高さを実感。
  • S5II製品化への肝のひとつはペンタ部への放熱ファンの搭載。熱の問題にはずっと苦労してきた。最初の試作はとても大きくて(笑)。最終的にはマイクロフォーサーズより小さくでき、これにより動画の連続撮影もほぼ無制限になった。
  • S5IIは初めてミラーレス一眼カメラを購入した、初めてフルサイズを使用するという新規の顧客が非常に多くて3割を超えている。

  • 今期はミドルクラスがまず注力ポイント。普及価格帯では現在、マイクロフォーサーズのG100が、旅行に写真にVlogにと、あらゆる用途が手軽に楽しめるカメラとして人気が急上昇している。
  • コロナの行動制限が解除されて旅行やイベントが再開し、コンパクトは数が全然足りないくらいに好調で、エントリー系のミラーレスも堅調に推移している。
  • ある調査会社のデータによると、カメラで写真しか撮らない方が激減している。約80%の顧客が写真も動画も楽しまれており、動画がひとつの表現方法として確実に定着している。

 

S5II は要望の多かった像面位相差AFが採用され、また、コンパクトなボディにもかかわらず空冷ファンを搭載しており価格も比較的抑えられているので、ヒットするのも納得の行くところですね。S5II は新規の顧客が多いということなので、パナソニックのシェア拡大にもつながりそうです。

また、発表時の評判がそれほど高くなかったG100が、ここにきて人気急上昇というのは面白いところです。昨今のVlogブームでG100が再評価されたのでしょうか。コンパクトカメラが絶好調なのもここ最近ではなかったことで、今後のカメラ市場に希望が持てそうですね。