SonyAlphaRumorsに、ツァイスのアンバサダーが入手した同社の写真用レンズ撤退に関するコメントが掲載されています。
・OFFICIAL statement from Zeiss
- ツァイスのフォトグラファーのGreg Watermannが、写真レンズ市場撤退の噂に関するツァイスからの公式回答を教えてくれた。
「ZEISSは写真用レンズの市場から撤退していません。公式サイトやAmazonを見れば、我々がまだ写真用レンズの宣伝と販売を行っていることがわかるだろう。しかし、我々は事実を直視しなければならない。新型コロナのパンデミックの最初の数ヶ月で、世界市場は大幅に不可逆的に減少した。そして、企業はそれに適応しなければならない」
Greg Watermann氏:ツァイスは最近、私のレンズアンバサダーとしての契約を更新し、修理や技術サポート、カスタマーサービスを長年にわたって継続することを保証してくれた。彼らは、写真市場の動向に対応しているだけだ。私は40年間ツァイスレンズを使い続けているが、ツァイスはどこにも行かない。
「そしてもちろん、私たちは独自の専門技術をモバイルイメージング製品に適用している。なぜなら、コンシューマーだけでなくプロの写真家も、日常の写真を撮るためにますますスマートフォンを好むようになっていることが明らかだからだ」
SARの見解:心配なのは「世界市場は著しく不可逆的に減少した」という記述で、これは市場の回復の見込みがまったくないことを示唆している。これは、少なくとも当分の間は、ツァイスは写真市場向けの新しいレンズの開発を中止したように聞こえる。タムロンやキヤノンなどは、レンズの売上が好調であることを決算報告で証明している。ツァイスのレンズは、オートフォーカスの性能、価格と品質のバランスの面で遅れをとっている。新しいレンズを作らないのであれば、ツァイスの売り上げが落ちるのは明らかだ。
ツァイスは写真用レンズからの撤退は否定しているようですが、今後はスマートフォン関連のレンズに力を入れていくということで、現在の写真市場の状況が続くかぎりは新しい写真用レンズの登場はあまり期待しない方がよさそうな雰囲気ですね。
AO
コロナ禍前からツァイスの写真用レンズのリリースは途絶えていたので、コロナはあくまでトドメかと思います。
ツァイスに個性があるのは確かですが、SARの指摘通り価格とのバランスで販売数には限界があったのかなと。
Z9ユーザー
あらゆるカメラ・レンズメーカーに対してですが、専用機なんて斜陽分野に商品を出し続けてくれていること自体に、いつも感謝しています。
技術上の切磋琢磨は歓迎ですが、体力勝負の価格競争なんて、考えるだけで胸が痛くなります。
私にはいくつかの商品を買うことしか出来ませんが、どうかメーカーの皆様には、どうかどうにかうまく採算とってやりくりし続けてください、と祈るのみです。
swing
写真用レンズというのが、スマホカメラ用レンズも写真用だ、という話だと残念ですが果たしてどうだろうか。
ミラーレス、あるいはDSLR、もしくは交換レンズとは一言も言ってないんですよねぇ…。
販売終了はしないが新規開発もしない、製造終了については明言しない、って辺りでしょうか。
路傍のカメラ好き
どのメーカーでもそうですが、「撤退します」と明言してから撤退することはあまりありません。需要がある限り続ける、等々言うものの、(需要が無くなったとして)ひっそりと畳むことがほとんどです。
新規レンズには期待できず、既存製品も遠からず製造・販売終了になると悲観的に捉えておく方がいいでしょうね。新品で欲しいレンズがあるなら頑張って予算を組むのが安牌。
ドラネコ
記事にあるツァイスのレンズに速いAFを求めるユーザーがどれほどいますかね?
あと、価格と品質のバランスとありますが、ライカと並んでブランド力のあったツァイスの価値が落ちたのなら、撤退も仕方ないでしょうね。
レッサブサッレ
撤退と聞くと…サポートやカスタマーサービスからもやめるのでは…と誤解を招きます。
ただ、製造は辞めたけどサポートやカスタマーサービスは継続してるなら、企業としては撤退とは言わないのでしょう。
それが、こちらのツァイスのアンバサダーのグレェグさんの話になるのではないでしょうか。
また、フジのWebサイト見てても
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/
製造終了してるX-E4とかX-T30Ⅱ載ってます。
製造終了しててもどこかに在庫があれば公式サイトに載せたりするので、
グレェグさんの言う公式サイトやAmazonを見ればまだ販売を続けているのは確実…という言葉も当てに出来ない、
グレェグさんが決して製造は中止してないとは言ってないので、当てにならない(泣)
本体が製造してなくてもツァイスバッチのついたレンズが販売されてるなら撤退でもないでしょう。
カタスマー
SONYにブランド貸しをしたものの(結果的に)GMやGの踏み台になってしまったこともブランドイメージを相当下げていますよね
Eマウント当初は唯一のAFでZeissが使えるという触れ込みでしたが、個人的には正直今やZeissはそこそこのレンズを出すブランドというイメージです。特にAFは。
フィルムカメラ時代にはLeicaと双璧を成すイメージを持っていましたが、正直今のZeissにそれほどそそられません。こういう人他にもいるんじゃないでしょうか。
きの
現状として現行品のサポートは継続します。と言う姿勢でしょうね。
今後ツァイスがRFやZマウント等とライセンス契約してまでレンズ開発するとは思えませんし、
懇意にしているコシナもフォクトレンダーの充実ぶりを見るともうツァイスには頼らない雰囲気ですよね。デジタル専用設計のZMレンズは個人的に期待してましたけど。
とは言え、先日発表されたApple Vision Proの視度補正レンズがツァイス製であるのは嬉しく思いましたね。
erwin
ソニーは、現在もスマホや高級コンデジはGでなくてツァイス柄を使ってますし、過去にも自社Gレンズがツァイスより品質が上位というブランディングはしていないかと。
ソニーがツァイスのブランド価値を毀損させたと言いたくなるのは分かりますが、ツァイス自身が一眼用レンズに注力しなくなった結果だと思います。
ライカビギナー
もう何年も自前では写真用レンズをほぼ作ってないですからね。
zmの15mmくらいかな?でもあれ距離計連動しないので開放だと使いづらいんですよね。そのあたりの製造ノウハウや技術ももうないのかもしれませんね。
憶測で申し訳ないですが、かなり以前から開発を止めて、評価のノウハウとブランド提供で商売していたように感じるので、致し方なしの既定路線なのかな。
わさびみそ
一眼レフよりミラーレスの方が、ピーキングや拡大表示の点ではMFとの相性がよいので、MFレンズ特化でならまだまだいけそうと素人目には思うのですが、実際にはそのようなパイも減っていて商売としては難しいのでしょうかね…。
コシナはこのメリットを自覚しているからか、一眼レフの頃よりかなり高価格化していますよね(もちろんカメラ市場の縮小や原料費高騰などもあると思いますが、それらを考慮しても一眼レフの頃には考えられなかったような強気の価格設定です)。
MFのみのレンズが40万円とかザラにある高級ブランドなので、コシナに食われているという訳でもないと思うのですが、単純にそのようなZeissの得意分野の需要が減ってしまった、ということでしょうか。
ミノル
ツァイスにしか出せない雰囲気や味わいということでは他メーカーでは替えがききませんが、近年各社がツァイス以上の高性能レンズをどんどん出していますからね。
このニュースを惜しむ人たちも嘗ての銘レンズに思いを馳せたり、現行シリーズでこんなレンズが出ていればといった声ばかり。
これでは元々重きを置いていない分野において今後のビジネスチャンスは見えてこないと思います。
この記事からはスマホ向けレンズやサポートについては続けてくれそうですね。
北もんた
ツァイスはASMLの光学部門を担当していて、ニコンやキャノンの収益基盤だった集積回路露光機シェアを奪い、それでもなを熾烈な技術開発にリソースをさいているのでしょう。そちらの収益基盤に比べればカメラレンズははした金のような収益でしかなく、将来性はスマホやxRに劣るというのであれば現実な経営判断とは思います。
露光機の利益で道楽でレンズを供給して、と思いもしますが、おそらく、ツァイスにも絵作りをできる技術者は残ってないのでしょう。
今は富士フイルムのミラーレスとヤシコンレンズの組み合わせが大好きです。社会人になって頑張って買って何十年かたったレンズですが大切にします。
そにきち
カメラファンとしては残念な話かもしれませんが、個人的には思い切った優れた経営判断ではないでしょうか
スマホの写真や動画はAIと結び付くことで益々飛躍的に性能が向上していき、5-6年内に写真や動画専用機での性能を軽く凌駕するでしょう
スマホのカメラ用レンズに注力するというのはごく自然なことなのかもしれません
カメラで写真を撮るという行為は敢えてレコードで音楽を聴くような、極一部の愛好家の嗜みになっていくと思っています。
その時、日本のカメラメーカーはどうやって生き残っていくのか少々不安に感じてもいます。
ほっじす
単純な話、カメラ向けのレンズ作るよりスマホ向けにレンズ作ってる方が儲かるということでしょう
なにせユーザー母数そのものがが文字通り桁違いですからね。
斜陽産業のカメラ事業は体制縮小して、ノウハウの詰まったイメージング事業は金のなる木のモバイル向けに集中。とても合理的な経営判断です。
弁証法
むしろ携帯電話用にバッヂを貸す先を求めているぐらいに読めますけれどね。
ライカもパナライカと中国スマホが無かったら、技術的にも資金的にも今のように経営はできていないと思います。
ソニーのおかげでツァイスも延命できていたというのが実際のところでは。
どもん
かなり以前から、名義貸しで稼ぐビジネスになってましたからね。
その威光が消えてきて、もう通用しなくなってしまったという現実かと。
最近までソニーがブランドを買ってくれていたが、
ユーザー側がツァイスの意味をもう感じなくなったら終わるのも仕方ないことです。
スマホで同じことをする(名義貸し)のかと想像しますけど、
それもいつまで通用するか眉唾ものです。
特別の機材がなくても綺麗に写真が撮れるようになった裏返しであり、
時代の流れといえば、まあそういうことなんでしょうね。
昭和のたかちゃん
ライカみたいにマニュアルレンズの開発頑張って欲しいな。
なにより現場にないと困るし。
くろ
Batis 40mm f2 とても好きで使ってます。
良いレンズなんですけどねぇ、もうそういう時代じゃないのかな。
CaF2
otus 55/1.4 を産業用撮像装置に使っています。
あまり知られていないと思うのですが、カメラ用のFマウントレンズのそれと全く同じものが産業用のラインナップにのっています。なんとか無くさずに作り続けて欲しいです。コシナさんZEISSよろしくおねがいします。生産の存続を祈るばかりです。
部留美亜
コンタックスのカメラを愛用していました。
強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。
進化論で有名なダーウィンの名言です。
カメラ業界だけは例外であってほしいです。
kooth
自身でレンズを設計、生産、販売、評価できるのか。
と、分けて考えると、
最新設計のレンズがなく、生産は委託で、Web以外の直販はない時点で、
評価によるコンサルタントとブランドバッチのライセンスがあれば良く、
企業内で主体的に稼ぐ地位にはカメラレンズ部門はいないと思われます。
銘玉があっても設計や生産を続けない限り技術を継承できないのは、
どこの国でもどこの企業でも同じということなのでしょう。
これだけブランドとストーリーがしっかりしているツァイスですから、
コシナのフォクトレンダー同様、
どこかが志を継ぐレンズを出してくるとは思います。