ニコン「Z 8」は最高峰と言っていいカメラ

ITmediaに、ニコンの新しいハイエンドミラーレス「Z 8」のレビューが掲載されています。

ニコン「Z 8」は"今の最高峰"といっていいかもしれない

  • 「Z 8」はいざ使ってみると、想像以上に良い。スペック的には「Z 9」をほぼ踏襲しているがいざ使ってみるとZ 9とは違うカメラだと感じる。Zシリーズの第一期完成形ではないかという気すらする。

  • (ローリングシャッター歪みの比較テストでは)Z 8は高速に回転する扇風機を撮っても、ゼロではないにしろほとんど歪みを感じない。α7 RVは高画素だけど読み出しは速くないタイプ。DC-S5M2やEOS R6IIは一番ポピュラーな速さと思っていい。Z 8だけがほぼ歪んでない。
  • 走る列車からすれ違う反対方向の列車を撮ってみた。互いに反対方向に走ってるから相対速度はそれなりになってるわけで、それでこの歪みの少なさは特筆すべきだ。
  • 離陸直後の機体を正面から狙ってみたなかの1枚。プロペラもほとんどゆがまずにピシッと撮れている。これはすごい。ローリングシャッター歪みが出やすいプロペラ機を正面から撮影するというちょっと意地悪な撮影ではあるのだが、見事な結果に。

  • Z 9と違ってシャッター音がなるスピーカーの位置が右肩になったのは残念。ファインダーをのぞいて撮影するとシャッター音が「右耳にだけ聞こえる」のが不自然に感じる。
  • 画素数が多いこともあって極端に高感度に強いわけではないが、実用的には十分だ。
  • Z 9は縦位置グリップ内に大きなバッテリーを積んでるので撮影可能枚数も多いが、Z 8はそれがない。でもいざ使ってみると、予想以上に持つ。単写と連写を半々で移動しながらあれこれ撮りまくるって感じだと、700枚は余裕で行けそうな感じで、連写メインで使うなら1000枚以上いくと思う。
  • カタログスペックを見てバッテリーに不安を感じる人もいるだろうが、いざ使ってみるとそんなことなさそうだよ、という話だ。

  • Z 9はちょっとゴツくて望んでいたカメラじゃない、でもその高性能には心ひかれる、という人はZ 8一択といっていいかもしれない。
  • 大きさや重さのバランス、レスポンスの良さ、ブラックアウトフリーのファインダー、AFの賢さや速さ、その他の性能、画質といいったカメラとしての総合力、そしてメカシャッターレスという先進性も加味すると、現状、最高峰といっていいんじゃなかろうか。

 

Z8はZ9に比べてバッテリーがかなり小さくなっていますが、それでもかなりバッテリーは持つようで、ほとんどの人にとってはバッテリーライフは問題なさそうですね。

電子シャッターはZ9譲りの高速スキャンなので、ローリングシャッター歪みはほとんど見られず、メカシャッターレスによるネガな部分はほとんどなさそうです。Z8はZ9ほどプロ用機然とした外観ではなく普段使いもしやすいので、ハイアマにも人気がでそうですね。