キヤノンのカメラ事業の2023年3Qはミラーレスカメラの新製品が順調に売上を伸ばす

キヤノンが、2023年12月期 第3四半期の決算を発表しています。

決算短信・説明会資料

  • 第3四半期の世界経済は、中国経済が不動産不況の影響で想定以上に悪化した事に加えて、世界的な金融引き締めの継続により、各地域において上期に比べ需要の弱含みがあった。
  • 第3四半期累計の売上高は、対前年5.0%増の3兆173億円、営業利益は1.3%増の2,594億円、純利益は15.6%増の1,839億円となり、増収増益を維持している。

  • イメージング事業:レンズ交換式カメラの市場は、各社の新製品が需要を喚起して底堅く推移しており、今年は前年を僅かに上回る585万台の規模を想定している。
  • 当社の第3四半期は、昨年末に発売した「EOS R6 MarkⅡ」や上期発売のEOS Rシリーズ初のエントリーモデル「EOS R50」「EOS R100」などの新製品が順調に売上を伸ばし、全体では昨年とほぼ同じ販売台数となった。
  • 当社は、カメラユーザーの多様なニーズに応えるため、また、新規のユーザーを獲得するために、フルサイズからエントリーまでミラーレス本体のラインアップを拡充してきた。交換レンズについても今年すでに5本を追加し、現時点で38本まで増やしてきたことで、本体とレンズの相乗効果でミラーレスのシェアを順調に伸ばしている。

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キヤノンは会社全体では増収増益で、カメラ事業も対前年で+4.9%と売上を伸ばしていますが、予想を下回ったということで、本日株価は結構下がっていますね。これは中国経済の減速など世界的な需要の弱含みが影響しているようですね。カメラの売上に関してはほぼ前年並みで、以前のような急速なカメラ市場の縮小からは脱却して横ばい状態になっているようです。