富士フイルムが「X-T200」や「X-E4」のようなエントリー機を止めたのは市場として有望ではないから

Fuji Rumorsで、フランスのサイトに掲載された富士フイルムマネージャーのインタビューの内容が紹介されています。

Fujifilm Manager: The End of Entry Level (X-E line?)

  • フランスのWebサイトPhototrendが、富士フイルムフランスのイメージング部門ディレクター、フランク・ベルナール氏にインタビューする機会を得ている。要約は以下の通りだ。

  • GFX100IIと新しいGFレンズは好評だ。
  • X-H2Sはスポーツフォトグラファーに人気があるかという質問に対して、マネージャーは道のりは長いと答えている。最高の製品をラインナップするだけでなく、エコシステム全体を持つことが課題だ。
  • フランスでの全体的なシェアはフルサイズを除くハイブリッドカメラに関しては、富士フイルムが過去12ヶ月で26%を獲得し、マーケットリーダーとなっている。
  • X-T5が最も売れており、X-T30IIとX-S20/X-S10がそれに続いている。
  • 写真市場は持続可能であり、今後もそうあり続けるだろう。
  • スマートフォンはカメラの需要を加速させる。なぜなら、人々はより良い画質を求めて本物のカメラを使いたくなるからだ。
  • X100Vの後継機について話すのは時期尚早だ。X100Vの発売から3年が経過したが、富士フイルムには一定のモデルチェンジサイクルはない。X100Vの需要はまだ高い
  • X-T200やX-E4のようなエントリーレベルの製品を止めると決めたのは、市場として有望ではないからだ。しかし、富士フイルムはより手頃な価格のモデルをラインナップに残しておきたいと考えている。
  • サードパーティ製レンズは、富士フイルムのレンズの販売に悪影響を及ぼす可能性があるが、富士フイルムはシグマやタムロンと競合できる品質を持っていると考えている。
  • 富士フイルムはサードパーティ製レンズに関して中立であり、サードパーティに反対も押し付けもせず、サードパーティを尊重している。

    (以下、Fuji Rumorsの考察)
  • X-Eシリーズ:フランス人マネージャーはX-Eシリーズが廃止されたことを示唆しているが、これは最近日本の富士フィルムのマネージャーが述べたヒントと一致しない。また、Fuji Guy Billy(※富士フイルムの広報の人です)はここで、継続するシリーズとして X-Eシリーズについて言及していた。
  • 富士フイルム X100V後継機:このカメラについて話すのは早すぎるということはない。富士フイルム X100V後継機は「新しい」レンズを搭載し、2024 年初頭に登場する。
  • サードパーティー製レンズ: フランスの富士フイルムのマネージャーは、サードパーティのレンズに対して中立的であると述べているが、富士フイルムのマネージャーがシグマのマネージャーを招待して、シグマのレンズについて話をしていたことから、富士フイルムはサードパーティのレンズに対して非常に前向きであるという印象を受ける。私が純正レンズをできる限り使用したいと思うのは、絞りリングの存在と、発色が一貫しているためだ。サードパーティ製のレンズは素晴らしいが、一貫した色は得られない。

 

このインタビューでは、X-TシリーズやX-Eシリーズが既に廃止されたような印象を受けますが、Fuji Rumorsは他の富士フイルムのマネージャーや広報担当者の発言から、X-Eシリーズに関してはまだ存続すると考えているようです。ただ、競合他社もキヤノンを除けばエントリーモデルのラインナップは縮小傾向なので、富士フイルムがエントリー寄りのシリーズを廃止してもそれほど不思議はありませんね。