DigitalCameraWorldに、ニコンの軽量コンパクトな超望遠短焦点レンズ「Z 600mm f/6.3 VR S」のレビューが掲載されています。
・Nikon Z 600mm f/6.3 VR S review
- このレンズは全長278mmのサイズで、前面に95mmのフィルター枠もあり、非常に扱いやすいレンズとなっている。重さは三脚座を取り外すと1390gで、これはZ70-200mm f/2.8 VR Sとほとんど変わらない。
- 鏡筒のクオリティはニコンのSラインのレンズへの期待通りで、実に頑丈に感じられる。このレンズは軽いだけでなく、重心がレンズの後ろの方にあるため、手持ちではとても自然に感じられる。
- AFはリニアステッピングモーターで、スポーツや野生動物の追尾に適した速度で動作し、作動音は静かだ。
- 実写テスト:ボケは非常に滑らかで、とても素晴らしい。このレンズは開放から画面全域で優れた解像力だ。AFは被写体の補足が非常に速く、素早く不規則な動きにも追従することが確かめられた。全体として、オールラウンドに高性能であらゆる面においてトップクラスのレンズだ。
- ラボテスト(解像力):開放でも画面の隅に至るまで非常にシャープで、驚くほど均一だ。
- ラボテスト(色収差):色収差はほとんど見られず、倍率色収差が目立ちやすい画面の隅でさえ色ズレは見られない。
- ラボテスト(歪曲):歪曲は0.66でゼロとまではいかないが、それに近い。自動補正を適用しなくても糸巻き型の歪曲がわずかに見られるだけで、実写では全く気付かないだろう。
- 超望遠短焦点レンズと言うと、持ち歩くのが面倒で手持ち撮影でトレーニングになるような巨大なものを思い浮かべるかもしれないが、Z 600mm f/6.3は比較的軽量で扱いやすく、画質も素晴らしくオールラウンドな性能で使うのが実に楽しいレンズだ。しかし、価格は決して安いものではない。
- 良い点:比較的軽い、優れた造りとハンドリング、際立った画質とパフォーマンス。
- 悪い点:平凡なf/6.3のF値、かなり大きい、価格が高い。
Z 600mm f/6.3 VR Sは600mmの短焦点レンズとしては軽量コンパクトで、これなら長時間の手持ち撮影でも余裕でこなせそうですね。画質面では、開放から画面の隅まで非常に高い解像力で色収差も少なく、申し分のない性能と言ってよさそうです。
ニコンには安価で高性能なZ 180-600mm f/5.6-6.3 VRがあるのが悩ましいところですが、サイズ重視で予算に余裕があるならZ 600mm f/6.3が良い選択肢になりそうです。
hui
解像感は20MPあたりまでは文句無しに良いですが、多画素機との相性では、やはりロクヨンに軍配が。
LEDなど直進性の強い点光源には向いていない印象です。
ハンドリング良し!日中の写りは及第点!
単焦点で魅せる楽しみを実感しました。
まーやん
使ってますが、完全に556のポジションを置き換えました。サイズも変わらないのは素晴らしい。ネイチャー用途ですが、適切な光源の元ではシャープでスッキリした解像感です。逆光耐性については、悪い意味で556をそのまま引き継いでいますので注意が必要ですね。懸念材料だったAF速度ですが、ZのSTMにしては高速で許容範囲って感じです。
Zロクヨンとはシャープさ・色味、全てにおいて1歩譲りますが、そもそも価格も倍以上違いますし、F値も遥かに明るい、レンズ構成も全然違いますから比べること自体が野暮だと思います。
このサイズ感による可搬性の良さでいかに撮影機会を増やすかという所でしょう。大口径レンズと、サブにこのレンズの使い分けでさらに真価を発揮できると思います。