webカメラマンに、キヤノンのリーズナブルなAPS-C用の広角ズーム「RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM」のレビューが掲載されています。
・Lens Impression! キヤノンRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM
- レンズ鏡筒は沈胴タイプとなり、沈胴時には約44.9mmと驚きのサイズ感。プラマウントであることも効いているようで、重さは約150gしかなく、バッグ内での存在感はほぼない。
- 高級感こそないが、操作感はスムースで安っぽさはない。沈胴操作についても節度がありつつ軽めのタッチで、肩肘張らないレンズのキャラクターを上手く表現できているように感じられた。
- AFは静粛かつ不満のない速度で動作し、ISの駆動音についても全く気にならなかった。
- エントリー向けのレンズなのであまり厳しく評価するつもりはなかったが、期待よりもかなり上のレベルにあり感心した。色収差はほぼなくフリンジも基本的に発生しない。シャープでコントラストも高く、気持ちの良い描写が楽しめる。歪曲もほぼなく、全体的に非常に上手く補正されている。写りの印象が良いので、5万円というレンズ価格を忘れてしまいそうだ。強いて言えば逆光耐性が気になるシーンもあるにはあったが、些事だろう。
- 至近側でもかなりシャープ。同社のRF-S18-55mmだと至近時に周辺部がポヤポヤしたから、このレンズもそっち系の設計かな?と予想していた事をここに白状しておく。性能的に我慢するところがなく、本当に5万なのか?という疑念が生じている。
- 開放絞りが暗いことは日中や屋外ではそれほど気になるシーンはないように感じられたが、さすがに屋内ではその影響が大きく、簡単にISO感度が上がってしまいやすい。
- Pモードで1/80秒でF16.0みたいな測光結果を出すシーンが何度かあった。APS-C 24MP機でもF13まで絞ると回折が気になってしまい、せっかくのキレのある写りがスポイルされてしまう。AE制御に関してはファームアップ等で対策してほしいと思う。
- RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMは総じて好印象で、ビギナー向けのワイドズームとは思えない実力に驚かされた。普段使いの心強い相棒としてはもちろん、撮影条件さえ許せば本気の撮影であっても十分に対応出来る描写力があると感じた。サイズと性能、コスパのバランスが高次元でとれていて、ミラーレス化の恩恵を実感出来るとても良いプロダクトに仕上がっていて唸らされた。
RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMは小型軽量でかなり安価なレンズですが、写りに関しては価格から受ける印象以上に優秀なようで、条件の良い場所での風景等の撮影ならこのレンズで結構満足できそうです。このレンズは近距離で甘くならないのもポイントが高いですね。また、IS搭載でAFも静かなので動画用としても活躍してくれそうです。小型軽量でも持ち運びもしやすいので、キヤノンのAPS-C機のユーザーなら持っていても損はなさそうですね。
rad
やっと出てくれたRF-Sの超広角レンズだけに、評価が高いのは嬉しいですね。
最近のCanonの小型レンズは、RF24-50mm等も安価で小さくとも写りはしっかりとしている印象です。
その分明るさが犠牲になっているので、今の時期のように暗い時間が多いと厳しい場面が多いです。
特にAPS-C機は、超広角をフルサイズ用でカバーできないので、他に選択肢があれば良いのですが。
だっふんだ
このサイズと価格、そしてこの写りならかなり満足度の高いレンズですね。レンズの開放値が懸念されますが、EF-Mと比較してISが1段分、性能アップしているので、うまくまとめ上げているなという印象です。
レンズのスペックというより、カメラのオートの設定に確実に対応できることが、このクラスのレンズの大切な役目なのでしょう。オートって結構絞りますからね。普及価格帯ズームはボディに適したサイズ、バランス、性能、価格であるということの割り切りが、以前よりハッキリしてますよね。
フルサイズでもRF24-50とかいいんですよ。でも暗いズームには単焦点がベストマッチです。フルサイズにはちょうどいいのがあるけど、フルサイズだと廉価版単焦点でもデカイ。APS-Cはボディよりレンズのコンパクトさ、軽さがメリットなんだから、バリエーションをどんどん増やして欲しいですね。