ニコンZfのレトロな撮影体験は絞りリングが無いと完成しない

DigitalCameraWorldに、ニコンZレンズの絞りリングに関する意見記事が掲載されています。

Nikon dumped aperture rings years ago. So where does that leave the Zf?

  • ニコンは何年も前に絞りリングを捨てた。では、Zfはどうなるのだろうか? Zfはレトロをテーマにした美しいカメラで、昔ながらの3つの操作系のうちの2つは備えている。

    2000年にニコンは重大な決断を下した。それは、デジタル一眼レフ用のレンズにはもはや絞りリングは必要ないというものだった。電子接点の進歩により、絞りはカメラ本体で制御できるようになった。しかし、それはZfではどうなのだろうか?

    Zfで問題なのはシャッター絞り、ISO設定の3つの露出の操作のうち、2つしか昔ながらの操作系を実現できていないということだ。富士フイルムはX-TシリーズとX-Proシリーズで、これらの3つの操作を正しく実現している。しかし、ニコンのZレンズはハイエンドのレンズでさえ絞りリングが無い。

    絞りリングの欠如はZfに悪い影響があるのだろうか? Zfが美しいカメラであることに変わりはないので、おそらく影響はそれほど大きくはないだろう。

    しかし、多くの写真家は、写真とはカメラを使う経験であり、それが創造性やインスピレーションに影響を与えることを理解するようになった。ニコンは絞りリング付きのZレンズを作り始めるのだろうか?

    ソニーはフルサイズ用のEマウントレンズに絞りリングを採用しており、これは重要なセールスポイントになっている。ニコンが絞りリングを採用しないのは制御の問題で簡単には追加できないのか、あるいは、ニコンが間違った決断をしたことを認めたくないからだろうか。しかし、このままでは、ニコンZfはレトロな体験の3分の2しか提供できないと思う。

 

AF一眼レフが登場して電子ダイヤルを使用する操作系になってからは、絞りリングを搭載しないレンズが普通になりましたが、最近では絞りリングが復活する傾向にありますね。絞りリングの採用はレトロな操作系を実現する他にも動画での需要も理由の1つでしょうか。

Zfでレトロな露出の操作感を完璧に再現するには確かに絞りリングが欲しいところですが、ニコンがどのように考えているのか気になるところです。妥協案としては、Zfのキットレンズにだけ絞りリングを採用するという手もあるかもしれませんね。