タムロンは新製品のペースを加速し年間6~7本の交換レンズを投入

タムロンが2023年12月期の決算を発表しています。

決算説明会

  • セグメント別の業績:写真関連事業では、売上高が前期比16%増となる約75億円の増収となった。
  • 自社ブランドではミラーレスカメラ用交換レンズの売上は約30%増となり、ミラーレス比率は80%から90%へと高まり2桁増収となった。
  • 自社ブランドの主な地域別の販売動向としては、現地通貨ベースで、米国は10%減と低迷、欧州も横ばいだが、中国が30%増、日本が約15%増と好調に推移した。
  • 営業利益は、2桁増収効果や粗利率の向上によって、コロナ禍からの反動増により販管費は増加したものの、25%の大幅増益となり、営業利益率も26%台へと高めることができた。

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  • セグメント別の事業戦略:2026年の数値目標としては、売上高は2023年に対して自社ブランドで2桁増収を果たす560億円とし、利益率を向上させ、営業利益150億円以上を目指す。
  • そのための戦略として、従来は新機種投入方針を年間5本程度としていたが、新中期計画では年間6~7本とし、自社ブランド新製品の投入ペースを加速させる。
  • また、今後も新規フォーマットへの対応に継続して注力していきます。
  • これらの戦略も踏まえ、自社ブランドでは米州、欧州市場での売上を挽回、中国・アジア市場での継続的なシェア拡大、新興国市場の開拓も図り、金額ベースのシェアを現状の5%台から7~8%へと拡大していきます。

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タムロンの写真関連事業はミラーレス対応レンズの売上が30%増、事業全体の売上高が16%増と好調のようですね。今後はレンズの投入ペースを加速し、これまでの年間5本から年間6~7本投入するということなので、カメラメーカーを含めてもトップクラスのペースでのレンズ投入となりますね。これだけの数のレンズが投入されるので、王道のレンズ以外にもマニア好みの多少ニッチなレンズの登場も期待したいところです。