シグマ「500mm F5.6 DG DN OS Sports」は文句の付けようがない素晴らしい光学性能

Dustin Abbottにシグマの新しい超望遠単焦点レンズ「500mm F5.6 DG DN OS Sports」のレビューが掲載されています。

Sigma 500mm F5.6 DN OS Sport Review

  • 500mm F5.6 DN OS Sportは、ソニーEマウント版は1365g(48oz)、Lマウント版は1370gの重さで、全長さは236.6mmと比較的コンパクトで軽量だ。150-600mmと比べてずっと軽量で手持ち撮影はがしやすい。
  • AFは速く正確でキビキビと動き、動きの速い被写体を逃すことなく捉えることができる。野生動物やスポーツなどの撮影でもAFは非常に信頼性が高い。AF精度も非常に高いレベルだ。動画のAFは滑らかで上手く機能するが、フォーカスブリージングが見られる。
  • 手ブレ補正は新しいOS2が採用され、1/8秒で安定した画像が得られた。これは6段分の効果で非常に印象的だ。

  • 解像力は開放から画面の中央から隅まで非常に一貫して非常に高いレベルで、ほぼ完璧なパフォーマンスだ。これは信じられないほどシャープなレンズで、F5.6の開放でその性能を100%を発揮する。F8でも同様だがF11ではわずかに解像力が低下する。このレンズは6100万画素のα7R Vでテストしたが、この最高解像度のカメラで素晴らしい性能が確認された。
  • 1.4倍のテレコン使用時でも優れた結果で、2倍のテレコンではわずかに甘くなるものの、それでもなお非常に良い結果が得られる。
  • 近接撮影には強くなく、最短撮影距離は320cm、最大撮影倍率はわずか0.166倍だ。
  • 超望遠では太陽が画面内に入ることはほとんどないが、太陽が画面内に入った場合でも十分なフレア耐性があった。
  • 軸上色収差はほぼ完璧に補正されており、高コントラストの被写体でも色付きはほとんど見られない。倍率色収差は画面の端でも色ズレはほぼゼロで、非常に良く補正されている。
  • 歪曲は非常に小さい。
  • 周辺光量落ちは開放でわずか1stop程度で非常に良く補正されている。
  • 価格は3000ドルで高い光学性能をや携帯性、耐候性を考慮すると、特に野生動物やスポーツの写真家にとってはコストパフォーマンスは非常に高い。
  • 欠点は、F5.6の明るさは屋内スポーツなどの低照度環境では限界があることだ。

  • シグマ500mm F5.6 DN OS Sportは素晴らしくシャープでコントラストが高く、ボケ味も素晴らしく色収差も見られず光学性能的には文句の付けようがなく、これ以上を望むことはできないだろう。
  • このレンズは比較的軽量で優れたAF性能と手ブレ補正を搭載し、価格も比較的手頃と完璧だ。Lマウントユーザーにとってはまさにその通りだが、Eマウントユーザーはテレコンが使用できず、また連写速度が15コマ/秒制限される。このサードパーティーに対するソニーの恣意的な制限を私は苦痛に感じ始めており、このレンズはそれ以外の面では非常に優れているので、他のどのレンズよりもこの制限によって価値が損なわれている。しかし、この制限を受け入れるのであれば、金額に見合った素晴らしい画像が得られるレンズだ。

  • 良い点:素晴らしい作り、優れた耐候性のシーリング、豊富な機能、同等の焦点距離のズームよりも遥かに軽い、高速なAFモーター、非常に効果的な手ブレ補正、同等の焦点距離をカバーするズームよりも明らかにシャープ、ズームよりも周辺光量落ちや歪曲が少ない、色収差が全く見られない、素晴らしいボケ、フレア耐性が優れている。
  • 悪い点:60-600mmのズームよりも50%高価、Eマウントはテレコンに対応しない、Eマウントは連写が15コマ/秒に制限される。

 

シグマの500mm F5.6はこのクラスのレンズとしては非常に小型軽量ですが、光学性能は全く妥協が見られず、ここでは「ほぼ完璧なパフォーマンス」「信じられないほどシャープ」「文句の付けようがない」と光学性能に関してはべた褒めで極めて高い評価となっています。

この光学性能に加えて、リニアモーターのHLAを採用したAFと新しい手ブレ補正も非常に評価が高く、隙の無いレンズに仕上がっているという印象です。

Eマウントのテレコンと連写速度の制限は超望遠レンズには痛いですが、これはシグマ側ではどうにもならない問題なので、ソニーに要望を出すしかないですね。