ニコンが、Z8にピクセルシフト撮影機能などの様々な機能を追加する新ファームウェアをリリースしました。
ファームウェア C:Ver.1.01 から C:Ver.2.00 への変更内容
- 静止画撮影関連
• [静止画撮影メニュー]に[ピクセルシフト撮影]を追加しました。
• ピクチャーコントロールに新しい項目を追加しました。
• [静止画撮影メニュー]>[AF 時の被写体検出設定]に[鳥]を追加しました。
• 拡大表示の倍率を、最大 400% まで拡大できるようになりました。
• [静止画撮影メニュー]に[オートキャプチャー]を追加しました。
• [ハイスピードフレームキャプチャー +]撮影時にプリキャプチャー機能を使用する場合に、プリキャプチャー機能がキャンセルされるまでの時間が 30 秒から 300 秒に延長しました。
• [静止画撮影メニュー]>[副スロットの機能]で[JPEG+JPEG 分割記録]選択時の画像サイズ設定に[サイズ L]を追加しました。
• オートブラケティング撮影時に選択できる補正ステップ幅を追加しました。 - 動画撮影関連
• ピクチャーコントロールに新しい項目を追加しました。
• [動画撮影メニュー]>[AF 時の被写体検出設定]に[鳥]を追加しました。
• 拡大表示の倍率を、最大 400% まで拡大できるようになりました。
• [動画撮影メニュー]に[オートキャプチャー]を追加しました。
• N-Log 動画撮影時、[ISO 感度設定]>[M モード時の ISO 感度]に低感度を追加しました。
• ハイレゾズーム速度の設定内容を変更しました。
• スローモーション動画機能を追加しました。 - 再生関連
• 動画再生時の i メニュー項目に[再生の速度]を追加しました。
• [再生メニュー]に[縦横位置情報の記録]を追加しました。
• [再生メニュー]>[グループ再生の設定]に[自動連続再生の設定]を追加しました。
• 再生時の i メニュー項目[送信指定(PC)]、[送信指定(FTP)]の機能を変更しました。また、同メニュー項目に[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加しました。 - 操作関連
• [カスタムメニュー]の d18 と g17 に[半押し拡大解除(MF)]を追加しました。
• [カスタムメニュー]> a11[フォーカスポイント表示]に[フォーカスポイントの太さ]を追加しました。
• [セットアップメニュー]の[カード初期化(フォーマット)]で物理フォーマットの手順を変更しました。
• 撮影機能設定の呼び出し中に露出補正とホワイトバランスの設定の変更が可能になりました。
• レンズのパワーズームに対応しました。
• [カスタムメニュー]に d5[露出ディレーモード]を追加しました。
• 以下の[カスタムメニュー]に割り当て可能なボタン、割り当てられる機能を追加しました。また、設定のリセット機能を追加しました。
- f2[カスタムボタンの機能(撮影)]
- f3[カスタムボタンの機能(再生)]
- g2[カスタムボタンの機能]
• [セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
• IPTC プリセットの[Category]で登録できる最大文字数を 3 文字から 256 文字に変更しました。
• [セットアップメニュー]の[電子音]のメニュー構成を変更して、電子シャッター音の音量や音の種類を選べるようになりました。 - 表示関連
• マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。
• [セットアップメニュー]の[ファインダー表示サイズ(静止画Lv)]を[ファインダー表示サイズ]に名称を変更し、動画モードや再生モードにも適用されるようにしました。 - ネットワーク関連(NX Field にも関連)
• ATOMOS AirGlu BTと接続時、接続が切断したとき、または接続が不安定なときに警告表示を行うようにしました。• リモートグリップ MC-N10 と ATOMOS AirGlu BT の併用が可能になりました。
• [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]に機能の変更と追加をしました。
• 連動レリーズモードの設定方法を変更して、登録できるグループ数を 20 に増やし、グループ内でマスターカメラから制御できるリモートカメラの台数を 16 台に増やしました。
• [ネットワークメニュー]の[カメラと接続]に[著作権情報の上書き]を追加しました。 - アプリケーション関連
• NX MobileAir との組み合わせで機能を追加しました。
- カメラの静止画ライブビューに NX MobileAir の状況を表示する様にしました。
- カメラの[メニュー設定の保存と読み込み]でメモリーカードに保存したカメラの設定データをスマートフォン(NX MobileAir)に保存したり、スマートフォンからカメラのメモリーカードに送信したりできる様にしました。 - その他
• [静止画撮影メニュー]の[静止画フリッカー低減]を[ON]に設定した場合、シャッターをきるときに撮影画面が一瞬暗くなりますが、暗くなる時間を短縮しました。
• [3D- トラッキング]において、[AF 時の被写体検出設定]で[オート]、[人物]、[動物]、[乗り物]を選択し、かつ被写体が検出できていない場合における小さく動きの速い被写体の捕捉精度を向上しました。
• 低速連写でフリッカー検出時の AF ロックオンを改善しました。
• これら以外のオートフォーカスの動作や安定性も改善しました。
• [ファインダーの明るさ]が[オート]の時に再生モードのファインダー表示が暗くなる場合がある現象を改善しました。
• インターバル撮影において、輝度差のあるシーンや、スターライトビューを使うような暗いシーンでも 1 枚目から適正露出で撮影されやすくなりました。
• スターライトビューが ON の時は、ヒストグラムを表示しないようにしました。
• 動画記録可能な残り時間が少なくなった場合の警告表示を、残り時間が 1 分未満のときに残り時間表示部が赤背景に白文字となるよう変更しました。また、動画記録中でない場合でも警告表示が出るようにしました。
• 動画の再生画面で、タッチ操作によるプログレスバーの再生位置変更時により細かく送れるように改善しました。
• [AF エリアモード]が[3D-トラッキング]に設定され、かつ人物が大きく写っている場合、AF エリアの近くに瞳の検出枠があるときは、AF エリアに近い瞳を優先してピントを合わせるようにしました。
• [カスタムメニュー]のd11[赤色画面表示]で、[表示モード1]或いは[表示モード2]に設定しているときの RGB ヒストグラム表示を見やすくしました。 - 以下の不具合を修正しました。
- インターバルタイマー撮影で撮影した画像の露出がアンダーになる場合がある。
- フラッシュ発光を行いながらフォーカスシフト撮影を行うとフラッシュが発光しない場合がある。
- WR-R10 を装着しながら USB 給電を行っている状態で半押しタイマーオフの状態から復帰したとき、ピントの位置が[フォーカス位置の記憶]で設定した位置に戻ってしまう。
- 連写やフォーカスシフト撮影を行った際に露出が正しくない場合がある。
- [モニターモード]が[ファインダー優先 2]に設定されていて、かつ[AF-ONボタン]に[再生]が割り当てられているとき、AF-ON ボタンを押すと画像の再生がすぐ終了する。
- シャッタースピードを[Bulb]に設定したとき、シャッターボタンを押しても撮影されない場合がある。
- [AF エリアモード]が[3D-トラッキング]に設定されているとき、タッチシャッターを[フォーカスポイント移動]にしてタッチ操作を行うと、マルチセレクターやサブセレクターによるフォーカスポイントの移動ができない。
- [AF エリアモード]を[ワイドエリア AF(S)]、[ワイドエリア AF(L)]、[ワイドエリア AF(C1)]、[ワイドエリア AF(C2)]のいずれかに設定していると、被写体を検出している時にセットアップメニューの[AF 微調節の設定]で設定した微調節量が反映されない。
Z8の新ファームウェアはピクセルシフト撮影機能や鳥の認識機能、オートキャプチャ機能などなど、様々が機能が追加された盛りだくさんのアップデートになっていますね。大きな機能の追加から細かい部分の変更まで、これだけ大きくアップグレードされるとカメラの全体的な使い勝手もかなり変わってきそうです。
手持ち専科
117ページの補足説明書!
発売日のワクワクふたたびな感じです。
ココ
まるでZ8s的な大規模なアップデートですね。
噂されてるZ6Ⅲの発表も絡んでのアップデートにも感じます。
コツメチャン
Z 9同様、Z 8にも惜しげもない大型ファームウェアアップデートがあって嬉しい限りです。
毎回新機能に関する詳細な説明書も付いてきて、まるでカメラを買い替えたかのような楽しみがあります。
シュワシュワ
おぉ、大きなものから地味なものまでメジャーバージョンアップから想像する以上の盛沢山ですね!
個人的に「マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。」がやっと実装されて嬉しいですが、「ズーム操作時の焦点距離表示」も対応してくれると嬉しいです
ファインダー覗きながら焦点距離を確認できた方がいいですし、特にパワーズームレンズで何mmか分からないって不便なので
けろけろ
ボタンカスタマイズが増えて右手のみでの操作性が格段に向上した事が嬉しい。
キャベツ
いやはやびっくりしました。ニコン素晴らしいです。良心的です。Z8 Z9ユーザにとってはさぞかし嬉しいビッグボーナスかとお察しします。人によっては10万円分のサプライズにも値するかもしれませんね。
自身はZ8 Z9などの高機能で大きく重い機種を購入しませんが、ニコンのユーザーに対する継続的支援の前向きな姿勢に大きな印象を持ちました。
これらの大幅なアップデートはExpeed7が搭載されているお陰だろうと察します。
だとするとZfも今後登場するだろうZ6IIIなどなども、こうした手厚い機能改善が得られるだろうとポジティブな予想ができます。
要望としては、若干古くなったExpeed6の現行機種に対しても、可能な範囲でのアップデートをお願いしたいです。
それにしてもExpeed7が桁外れに優秀で余力十分なのですね。
今後のカメラの機能的進化の方向性を暗示するgood newsとして受け止めます。
こうした姿勢を示すニコンのカメラは、今後もずっと支持していきたいと思います。
Nikomat FTn以来50年のニコンユーザーとして嬉しいです。
d800z7
精細好きな私はZ8が6000万画素以上で登場しなかったことに大分がっかりしていました。しかし今回ピクセルシフト機能が追加されたことで写真でのZ8の重要性が増しました。1億8000万まで可能と知り期待が高まります。あとは操作性とか実際の画像がどの程度か。いろいろ試してみたいです。
フォーカスポイント枠の太さを変えられる。現行の太さは画面を邪魔しなくてそれはそれでよいのですが、高齢者には細すぎて見失うこともしばしばです。このバージョンアップなどありえないと思っていただけにとてもうれしいです。
真夏の炎天下での動画撮影では2分の連続撮影で熱停止してしまいます。今後ソフト上でこれが少しでも避けられるようなバージョンアップが追加されたら鬼に金棒ではないでしょうか。
バージョンアップにはまだまだ耐えられるボディだとどこかで読んだ気がします。今後のバージョンアップにも期待しています。明日、今頃出した吊り金具などのリコールから返って来ます。吊り金具の恐怖から解放されるは新しい機能は試せるは。たまらないです。
エンケラドス
何気にシャッター音を変えられるのが嬉しい。次のバージョンアップでは、シャッター音にF3とかD810とか過去の実機の音を加えてもらえませんかね~
ニコンのユーザーを大事にする姿勢は素晴らしい。D850からZ8に乗り換える事を決めました。
ついでにニコンの株も買うことにします。
D7200使い
内容の濃いバージョンアップですね。Nikonは旧い機種のバージョンアップも行ってくれるので、好感が持てます。今後も積極的にリフレッシュしてほしいです。
KJ
大幅なアップデートをできる機種って、発売時にアップデート
できる余裕を持って出されたからできるのか、
メーカーの姿勢による所が大きいのでしょうか、どちらもあっての
事かもしれませんが。
アップデートといってもバグの修正や新しいレンズに対応する
ぐらいの事しか行われない機種というかメーカーも有るように
感じているので(そのメーカーのユーザーなもので)。
いがぐり
Z9・Z8のアップデートが多いのは、EXPEED 7がかなり性能に余裕を持っているというのもありますが、機能開発が間に合っていないという見方もできますね。
ミラーレスカメラはコンピューター機器なので、とりあえず十分なハードウェアを出しておき、機能は後からソフトウェアアップデートで実装するという手法が採れるので、なんでもかんでも発売時に間に合わせる必要はありませんね。
マスター
個人的には、NIKONは、買ってもらったら長く使って欲しいって気持ちを感じるメーカーだと思っています。Fマウントの時代もそうでしたし、Zマウントになってもかわらず、長く使って欲しいという感じを持っています。
写真の友達と話していると、最初から出せばいいのにとか、未完成で出してるってこと?とか言われることもありますが、その段階で出せる物をきちんと出して、メンテナンスし続けるっていうことは、企業として体力はもとより気持ちがないとできないことだと思っています。このバージョンアップで売上倍増ってことはないのに、ソフトウエアをアップし続ける。これは、企業として買ってくれた人を大事にするという気持ちが見えてすごくうれいいです。
ピクセルシフトは、解像度だけでなく、色深度も上がるので大歓迎です。
元D850使い
ここまで大幅なファームウェアアップデートは嬉しい限りです
Z8は高額なカメラですが、こういった継続的なアップデートがあると購入してよかったなと心から思えます。ユーザーを大切にする企業意識も見えますし
M-KEY
>[カスタムメニュー]の d18 と g17 に[半押し拡大解除(MF)]を追加しました。
親指AF時には機能しないのが残念
キャベツ
いがぐりさん
おっしゃる通りだと思います
自分達が開発し発売するハードの能力を把握し、発売時点での確実なソフトで新製品として発表。
その後のソフトの向上と、何と言ってもユーザーからの意見のフィードバックに基づき、ソフトをアップデートする。
それも無償で というのが賞賛すべきニコンの態度だと思います。
もちろんハードの開発にソフトの開発が能力的に遅れをとっているのかもしれませんが、ユーザーとしては、発売時点の機能で納得して購入に踏み切っているわkで、嬉しいサプライズであることに変わりないかと思います。私自身が当該ユーザーでないので、余計なお喋りかとも思いますが、もし当該ユーザーなら、とても嬉しい体験だろうと想像しております。
もちろん、こうした体制がいつまで継続できるのやら未知ですが、Z mount発表前の行き詰まった感から、よくぞここまで頑張ったなと思いますし、少し、一息つけた現在、間髪の開けずに、こうした態度を見せるニコンの行為を好意的に受け取ります。
まだまだ、余裕のよっちゃんイカではないのでしょうが、今回のニュースは嬉しいです。
Masa96
私も親指AF時に半押し拡大解除が出来ないのが残念です。
親指AF-ON&半押しAFレンズ駆動OFFで、拡大表示の状態でAFしてからレンズ側のスイッチをMFにすれば、シャッター半押して拡大解除できました。また、はじめからレンズ側スイッチをMFにした状態で拡大MFしても、シャッター半押しで拡大解除できました。
ただ、なぜか半押しでも拡大解除されないことが頻発します。その時は一度OKボタンで拡大解除すると、その後はシャッター半押しで動作するようになる傾向ですが、ちょっと不安定ですね。
これって、私の個体だけなのかしら?
kem2
ピクセルシフトとか、Z9には無い機能も盛り込まれているので、可能であればZ9にも落とし込んでほしいと思います。主として風景を撮るので、完全無風でもない限り、使えないとは思いますが、いざとなったら使えるというのと、機能そのものがないというのとでは天地の差がありますから。
ニコンの姿勢には敬意を払いたいと思います。Z9もそうですが、発売時とは別物と言ってよいほどの改変があって、新型と称して新規発売し、同等のアップデートを有償でと言われてもおかしくないくらいのことだと思います。
野球拳
Z9にも、
• [静止画撮影メニュー]に[ピクセルシフト撮影]
が欲しいですね。
あまり使わないでしょうが・・。
使い勝手マン
Z9は度重なるヴァージョンアップによりメモリーがフルに近いそうです。
おそらくVer.5.xxが最終ファームになるのでは。
静態撮影はZ8に任せ、Z9には動体撮影に特化した最終仕様を期待します。