ペンタックスのフィルムカメラはMF一眼レフの巻き上げ機構をそのまま採用している

リコーイメージングがフィルムカメラプロジェクトストーリーの第3弾の動画を公開しています。

PENTAX Film Project Story #03

  • 今回は縦構図が基本となるカメラにしようと思っている。ファインダーを覗いた時にすでに縦長なのでフレーミングの基本構図が縦となる。
  • スマートフォンが日常広く浸透しており、縦に持って使用するのが基本となるため、SNSを通した画像のやり取りなども基本縦構図の方が相性がいい。そういった意味でも縦の構図を採用することは馴染みやすく親和性が高いのではないかと考えた。
  • また現像代などランニングコストの問題も大きな課題で、基本構図を縦にすることでフィルムの設定枚数を倍の撮影枚数にすることができると考えた。つまりハーフサイズフォーマットの採用だ。これはフィルム購入を含めたランニングコストの問題に対して非常に有効な手段だと考えている。
  • フィルムカメラを初めて使う方も多いと思うので、いくつかの電子制御を搭載いたした。そのひとつとして実績のある電子シャッターユニットをフィルム向けにカスタムして搭載したいと考えている。これにより絞りやシャッタスピードをカメラが自動でコントロールすることができる。ダイヤルなどで様々な撮影モードを選択することができるようなことも考えている。
  • ピント合わせは手動で設定をするゾーンフォーカスの採用を考えている。ファインダーから覗いた時にどのフォーカス位置にゾーンが設定されているのか見えるような仕組みも考えている。この辺りは、手軽でありながらもマニュアル操作の楽しみを盛り込んでいきたいと考えている。
  • フィルムの巻き上げについてはかつてのフィルム一眼レフの設計をそのまま持ってきた手巻き機構を再現して当時の感触をそのまま使用できるようにしたいと思っている。
  • 当然巻き戻しも手巻きで、可愛いハンドルのようなクランプを取り出して撮影後くるくる回してフィルムを巻き戻す作業ができるようにしたいと思っている。
  • レンズ構成のベースとなる光学設計は多くのファンの皆さんに名機と呼ばれ愛されたPENTAX Espio miniを参考にしている。
  • 実は プロトタイプが完成している。撮影してみたがもう 本当に楽しい。メチャメチャ楽しいカメラだ。

 

PENTAXのフィルムカメラですが、かなり具体的な話になってきて完成が近付いてきているのが感じられますね。ハーフサイズのカメラで縦位置が基本というのは、スマホが普及している今では全く違和感なく受け入れられそうで、また、フィルム代の節約にもなるので、いいアイディアかもしれませんね。

また、巻き上げレバーは一眼レフの感触をそのまま再現ということなので、重厚な操作感を期待したいところです。巻き戻しクランクによる巻き戻しと併せて、MF一眼レフを使ったことのない人には、これは新鮮な体験かもしれませんね。