キヤノンが「RF35mm F1.4 L VCM」を正式発表 [内容更新]

キヤノンが、Nano USMとVCM(ボイスコイルモーター)の2つのAFモーターと絞りリングを搭載した新シリーズのハイブリッド単焦点レンズ「RF35mm F1.4 L VCM」を正式に発表しました。

Canon's 35mm f/1.4L VCM Lens is the First in a New Series of Hybrid Primes(Petapixel)

  • キヤノンは、動画とスチルの両方に対応するように設計された RF35mm F1.4L VCMを発表した。キヤノンによると、これは動画とスチルの両方のコンテンツ クリエイターにアピールすることを目的とした新しい単焦点レンズシリーズの最初の製品だ。
  • このレンズの重さは555グラム、サイズは76.5mm x 99.3mm(最大径x長さ)だ。このレンズはクリックの無い絞りリングを搭載しており、この絞りリングは動画撮影時にのみ機能する(スチルではボディからのみ絞りを制御できる)。
  • キヤノンは、このレンズにはフォーカスブリージングがほとんどないことを約束している。
  • レンズ構成は11群14枚で、2枚の超低分散ガラスと2枚の非球面レンズを含んでいる。また、ASC (エア スフィア コーティング)、SSC (スーパー スペクトラ コーティング)、フッ素コーティングの3種類のコーティングが施されている。フィルターのサイズは67mm で、絞り羽根は11枚だ。
  • AFはNano USMとVCM (ボイス コイル モーター) の組み合わせで駆動され、EOS R5 または R6では、水平面の約90%、垂直面の100%をカバーする。VCMは比較的重いレンズ群を動かす役割を担う。キヤノンは、スチルとビデオの両方の用途に適しているため、この設計を採用したと述べている。
  • RF35mm f/1.4L VCMは6月に1,500ドルで発売される予定だ。

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長い間噂が流れていたキヤノンのRF35mm F1.4Lがついに登場しましたね。このレンズは新しいAFシステムと絞りリングを採用した、スチル&動画用のハイブリッドレンズの第1弾で、Nano USMとVCMの組み合わせでスチルと動画のいずれにも最適なAFシステムになっているようです。価格は1500ドルとソニーのFE35mm F1.4 GM(現在B&Hで1298ドル)と比べると約200ドルほど高くなっています。

[追記] 国内でもRF35mm F1.4 L VCMが正式発表されました(プレスリリース)。価格はオープン、発売日は2024年7月上旬となっています。