パナソニックが「LUMIX GH7」を正式発表 [内容更新]

パナソニックが、m4/3の動画向けのフラッグシップモデル「LUMIX GH7」を正式に発表しました。

The Lumix GH7 Puts All of Panasonic's Best Video Features Into One Camera(PetaPixel)

  • GH7は、新開発の2520万画素 BSI CMOSイメージ センサーと位相差テクノロジーによる改良されたAFにより優れた動画性能を約束する。
  • このカメラはProRes RAW内部記録など、プロ向けのワークフローも数多く提供する。また、32 bitフロート記録 (オプションの XLR マイク アダプターDMW-XLR2が必要) を備えた世界初のレンズ交換式カメラとなっている。
  • センサーはGH6と同じ画素数だが、根本的に異なるアーキテクチャでGH7 のために一から構築されている。これは GH6のセンサーに位相差AFピクセルを追加しただけのものではなく、パナソニックによると、G9 IIの改良されたダイナミック レンジ ブーストを組み込むために必要な変更が組み込まれている。
  • このカメラには、車、バイク、電車、飛行機などさまざまな乗り物とともに人間や動物を追跡可能な AI 搭載の被写体検出機能が搭載されている。
  • S9と同様に、GH7は新しいLumix Labアプリと連携して動作し、ユーザーは画像プロファイルのような LUTを作成できる。

  • ボディ内手ブレ補正機能は最大7.5段の補正効果で、電子式手ブレ補正 (EIS) も備えている。これには「高」モードも含まれており、EIS 付きのフルサイズカメラよりも小さいクロップでさらに優れた補正効果を実現する。また、完全に手持ちで使用できる1億画素のピクセル シフトモードを搭載している。
  • 動画は5.7K 30p ProRes 422 HQ および ProRes RAW HQ モードを含む豊富な内部記録の選択肢が用意されている。また、最大240pの 4:2:2 10 ビットフルHDと、最大60pの 4:2:2 10 ビット C4K/4K UHDも搭載している。内部のCFexpress タイプ Bカードと、フルサイズのHDMIポートを介して外部レコーダーに同時に録画することもできる。
  • フルセンサーオープンゲート録画も提供されており、ユーザーは 4:3、3:2、16:9、1:1、9:16 で録画できる。4:3 ビデオは 最大5.8K 解像度と 29.97pで、17:9 5.7K ビデオは最大 59.94p で録画できる。また、4:2:0だが、最大120pで4Kを録画できる。

  • Frame.io の Camera to Cloud プラットフォームとネイティブに連携し、プロキシビデオファイルをオフサイトの編集者に送信できる。スチルでは、撮影中にRAW画像やJPEG画像をクラウドに送信することで、この機能を利用することもできる。
  • オーディオ面では、オプションの新しい DMW-XLR2 XLR マイク アダプターを使用した場合の 32 ビットフロート録音など、大幅な改善を実現している。XLRアダプターを活用すれば、4チャンネルのオーディオ録音にも対応する。XLRに2つのチャンネルがあり、カメラの 3.5mm オーディオ ポートにも 2つのチャンネルがある。GH シリーズでは前例のない、最大96KHz のオーディオ サンプリングが可能だ。
  • GH7は冷却ファンが搭載され、無制限に録画できる。無制限というのは、カメラがストレージやバッテリーがなくなるまで録画し続けることができるという意味だ。GH7は防塵防滴仕様で、アクティブ冷却によって耐候性が損なわれることはない。
  • EVFはG9IIと同じ368 万ドットの OLED で、GH6の0.76倍から0.8倍の倍率になっている。ジョイスティックも8方向のコントロールに改善されている。
  • パナソニックはARRIと提携してGH7 用の新しい有料アップグレード、ソフトウェア アップグレード キー DMW-SFU3A を提供すると発表した。価格は未定だが、このキーは GH7にARRI LogC3 カーブを追加し、GH7をARRIカメラと簡単に色を合わせできるようにする。
  • パナソニック GH7は7月に 2,199.99 ドルで発売される予定だ。

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パナソニックGH7が噂通り発表されました。GH7は位相差AFやダイナミックレンジブースト機能が採用され、プロ向けの高度な動画機能が多数搭載された極めてハイスペックなカメラになっているという印象です。また、冷却ファンの採用で無制限に録画できることが謳われているので、長回しをする人には非常に魅力的な選択肢になりそうですね。価格は約2200ドルで、高価な業務用器並みの動画機能を搭載していることを考えると抑えられていると言ってもよさそうです。

[追記] 国内でも「DC-GH7」が正式に発表されました(プレスリリース)。国内の発売日は7月26日、価格はオープン、月産台数は1000台となっています。