ソニー「FE 85mm F1.4 GM II」は開放から目を見張る解像力でボケも改善されている

DigitalCameraWorldに、ソニーが本日発表した中望遠単焦点レンズ「FE 85mm F1.4 GM II」のレビューが掲載されています。

Sony FE 85mm F1.4 GM II review

  • レンズ構成は旧型の11枚から14枚に増えているが、重さは820gから642gに約22%の軽量化を実現しているのは驚きだ。

  • 実写テスト:旧型はほとんどの絞り値で非常にシャープだったが、開放付近では解像力が大きく低下していた。これはII型の新しい光学系で対処されており、II型はF1.4の開放でも信じられないほどシャープだ。
  • 実写テスト:軸上色収差(ボケの色付き)はII型では最小限の抑えられており、非常に美しいボケが得られる。ボケは夢のように柔らかく、旧型よりも少し滑らかに見える。
  • 実写テスト:AF速度は期待通りで旧型よりも明らかに速く、決定的な瞬間を捉えるのに役立つ。逆光耐性も第2世代のNano ARコーティングで改善されている。

  • ラボテスト(解像力):F1.4の開放で画面の隅まで目を見張る解像力で、旧型よりも遥かに優れている。F2まで絞る解像力は更に良くなる。このレンズはこれまでに見た中で最もシャープなレンズの1つだ。

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  • ラボテスト(色収差):倍率色収差は旧型とほとんど同じで最小限に抑えられており、どちらのレンズも非常に優れている。
  • ラボテスト(歪曲):自動補正を無効にするとわずかに糸巻き型になるが、実写では通常気付かないだろう。

  • 結論:FE 85mm F1.4 GM IIは開放でよりシャープになり、ボケの質は更に良くなり、AF速度は遥かに速くなった。また、ファンクションボタンが追加され、ポートレートの撮影では遥かに使い勝手が良くなっている。軽量化されたことで更に使いやすくなった。ソニーは85mm F1.4 GM IIを旧型から更に完璧なレンズに仕上げており、素晴らしい仕事をしたと思う。
  • 良い点:極めてシャープ、夢のような柔らかいボケ、改善された高速なAF、旧型よりも軽い。
  • 悪い点:価格が高い。

 

通常、解像力がこれだけ高くなるとボケが硬くなることが多いですが、このレンズは開放からの極めて高い解像力と柔らかく美しいボケを両立しているのは素晴らしいですね。加えてAFの大幅な高速化と軽量化を考えると、訴求力は大幅にアップしていると言ってよさそうです。