OMDSはm4/3に未来があることを確信している

phototrendに、OMデジタルソリューションズのマネージャーのインタビューが掲載されています。

Interview OM System au Salon de la Photo 2024

  • (OM SYTEMブランドとなって3年経ったがこの変更は受け入れられたか?)
    私が主催するイベントでは「なぜ」「どうして」ブランドを変更したのかや、ブランドの存続の可能性についての質問はされなくなった。このOM SYSTEMの名称はユーザーに完全に理解されている。

  • (OMDSの財務状況は?)
    数字を出すのは難しいが、OMDSが設立されたときの目標に完全に沿っている。 目標についてネガティブな情報はない。

  • (E-M10 Mark IVは2020年の発売だが最近登場したライバルとの競争は苦しいのでは?)
    このカメラは1000ユーロ未満の予算の人に非常に人気がある。何度も何度もこのカメラを仕入れたがる販売店の需要を見れば分かるだろう。この価格帯で市場に出回っているカメラはますます少なくなっている。写真市場について気になることは、多くの人にとって2年前の製品は時代遅れだということだ。しかし、昔のフィルムカメラOM-4TiやOM-2 Spotは誰もが素晴らしいと思うヴィンテージ製品だ。2~3年前の製品でも依然として優れた製品だ。

  • (E-M10 Mark IVはOM-5同様に競合他社とは異なり被写体認識/トラッキングが搭載されていない)
    我々がこの方向性や価格で製品を提案していることは正しいと感じている。コンパクトさや軽量さ、デザイン、技術への強い期待があり、実際には使わないかもしれない過度に凝った機能に頼らないことが重要だ。

  • (PENシリーズを更に開発するつもりあるか?)
    この件については、何も伝えられる情報はない。

  • (150-600mm F5-6.3 ISはOM SYTEMの小型軽量の理念から離れすぎていないか?)
    このレンズが300-1200mm相当であることを忘れてはいけないと思う。このサイズの1200mmレンズはあまり例がないと思う。

  • (コンピュテーショナルフォトがOM SYTEMの優先事項である理由は?)
    我々が伝えたいのは、「レタッチではなく写真を撮りなさい」ということだ。我々は写真を撮るよりもコンピューターの前で多くの時間を費やしていることに気付いた。コンピューターに費やす時間が減れば減るほど、写真を撮る時間が増える。

  • (マイクロフォーサーズの将来はどうなると思う?)
    マイクロフォーサーズには未来があることを確信している。その方向に進むためには、センサーサイズを小さくするしかない。 センサーが大きくなればなるほどレンズも大きくなる。フルサイズはレンズを装着した途端に全体的に大きくなる。小型軽量な製品を提供するブランドがなくなったら、人々は写真を撮らなくなるだろう。

  • (マイクロフォーサーズが大型センサーのカメラに食われる危険性は?)2009年にミラーレスを発売したときの我々の考えは、可能な限り小型軽量であることだった。現在、一眼レフとほぼ同じ大きさのミラーレスが登場しており、ミラーレスのコンパクトさの論理が失われている。これは少し残念だ。これが、マイクロフォーサーズにまだ居場所があると確信している理由だ。

 

OMDSは、m4/3はレンズを含めた全体的な小ささ軽さで他のフォーマット相手に戦えると見ているようですね。今後もレンズ込みでのm4/3システムの小ささ軽さをアピールしていくのでしょうか。

エントリー機に関してはE-M10 Mark IVのコメントを見る限りでは、機能を盛った機種よりもシンプルで低価格なことを重視する方針のようですが、とは言え、被写体認識AFは最近はエントリー機でも搭載されていることが多い機能なので、競争力を維持するためには必要な機能のような気もします。