DigitalCameraWorldに、ライカの2023/2024年度の好決算に関する記事が掲載されています。
・Leica enjoys best financial results ever, thanks to Leica Q3 and M11-P
- ライカがQ3とM11-Pのおかげで過去最高の業績を達成した。ライカは 2023/2024年度の収益が前年度の4億8,500万ユーロから14%増の5億5,400万ユーロとなり、新記録を樹立した。光学製品のプレミアムメーカーである同社は前年度からの業績を伸ばし、営業利益の成長を維持しながら、成功の軌道を継続している。
写真部門は、革新的な製品ラインアップと拡大したグローバル販売網に支えられ、引き続きこの成長の主な原動力となっている。 さらに、スマートフォンを中心とするモバイルイメージング事業、特にスマートフォン事業は目覚ましい増収となった。
2023/2024年度は全地域で増収となり、アジアが25%の伸びでトップ、次いで欧州(ドイツを除く)が10%以上の伸びとなった。 パリ、メキシコシティ、アムステルダム、ニューヨークの新しいライカストアとドイツの4カ所の追加店舗によって戦略的な市場ポジションはさらに強固なものとなった。
ライカは、2024/2025年度に積極的に事業領域を拡大する。 スマートフォンのアプリやアクセサリーで知られるノルウェーのフィヨルデン・エレクトラAS社の買収とライカLUX写真アプリの開発は、ライカがモバイルビジネス分野に注力していることを強調している。
また、シャオミとのパートナーシップや、ライカの光学機器を搭載した最新のシャオミ15シリーズなどは、この戦略的拡大に不可欠なものだ。
ライカは、安定した人気を誇るMシリーズに加えて最近はQシリーズが大人気で、業績も過去最高と絶好調と言ってよさそうですね。ライカがカメラ市場の縮小をものともせずに、ここにきて過去最高益を叩き出しているのは興味深いところです。
ドラネコ
もうデジカメのスペック面での進化は鈍化してますからね。ならば、所有欲を満たすカメラの第一人者であるライカの売上や利益が伸びるのは理にかなっていますね。
123改め456
Mシリーズは敷居が高いといいますか、揃えたら車が買えてしまうので、流石にそこまではなぁと買いたい対象というより憧れの対象でしかありませんでしたが、Qシリーズなら単体で完結かつ高画素化の恩恵でクロップして様々な画角を実用的に楽しめるのでこれなら一点豪華主義で手が出せるかもと庶民にも思わせてくれるところが素晴らしいですね。最高益は自身の強みを生かした戦略が見事に嵌った好例でしょう。
弁証法
スマホでは今やシャープのAQUOSなどにもライカ監修機種があるように、ライセンスでしっかり儲けている印象があります。
the Mobile Imaging segment, particularly in smartphones, saw remarkable revenue growth.
の文言は伊達じゃないなと。
従来のデジタルカメラ技術が停滞気味の中、ライカのバッヂにより、スマホのカメラ部門で一番売り上げを伸ばしているのではないでしょうか。
マックドボン
M-11でもQシリーズのように、クロップで画角を変えられるので、レンズ1本だけで済ませている人も結構いるようです。そこで我慢していれば、レンズ地獄に陥らなくてもレンジファインダーのピント合わせを楽しみながらライカ生活ができるので、購買者の増加に繋がっているのではないでしょうか。