キヤノンの2024年は非常に充実していたがAPS-C分野が弱かった

PetaPixelに、2024年のキヤノンの製品を振り返る記事が掲載されています。

Canon in 2024: The R5 II Is Canon's Best Mirrorless Camera Yet

  • キヤノンは2024年に好調な業績を残し、新しいフラッグシップカメラと人気のEOS R5の待望の後継機、そして様々な新レンズを発売した。2023年のキヤノンは一般向けのカメラに重点を置いたが、2024年はキヤノンにとってプロ向け製品の年だった。

    7月中旬、キヤノンはEOS R5 Mark IIとフラッグシップモデルEOS R1を発表した。EOS R5 II は4500万画素の解像度と連写速度の優れた組み合わせにより、これまでのところ、より幅広い写真家にとってEOS R1よりもはるかに興味深いカメラで、キヤノンでこれまでで最も高性能なオールラウンドカメラだ。

    EOS R1も優れているが、EOS R5 Mark II ほど多用途ではない。EOS R1は選ばれた少数の人々のために作られたフラッグシップ機だ。EOS R1をテ​​ストした人の多くは、より汎用性が高い R5 Mark II の方が便利な選択肢だと考えているが、そうは言っても、R1の性能は驚異的だ。

    レンズは絞りリングを搭載しフォーカスブリージングが最小限に抑えられたRF35mm f/1.4 L VCMが登場し、10月にはRF24mm F1.4 L VCMとRF50mm F1.4 L VCMも発表された。更にVRと3Dコンテンツ作成用のRF-S3.9mm F3.5 STM Dual FisheyeとRF-S7.8mm F4 STM Dualが登場した。

    キヤノンは9月にRF24-70mm F2.8 L ISの手頃な価格のF2.8通しズームの代替品であるRF28-70mm F2.8 IS STMを発表した。このレンズは24-70mmよりも安価で重さは半分、全長も短くなっていて、キットレンズからの手頃なステップアップレンズだ。

    最後に登場したのはRF70-200mm F2.8 L IS USM Zで(非Zの)RF70-200mm F2.8Lと比較して、動画性能と使い勝手が向上している。RF70-200mm F2.8Lの利点はより安価で小型軽量であることだ。テレコンを使わない人はこちらを選ぶべきだろう。

    2024年のキヤノンの評価はA-:キヤノンが常に最善の方向に向かっているとは思わないが、カメラ界の巨人にとって今年は素晴らしい年だった。EOS R5 Mark IIとEOS R1は優れたカメラで、特にEOS R5 IIは素晴らしいカメラだ。新しいF1.4 VCMの単焦点レンズシリーズは写真家にもビデオグラファーにも最適で、RF70-200mm F2.8L IS USM Zは高価ではあるものの優れたレンズだ。

    キヤノンのミラーレス戦略は議論余地は多いが、2024年が同社にとって非常に充実した年でだったことは間違いない。今年弱かったのはAPS-C分野で、この分野ではサードパーティーからRF-Sが発売されたのが唯一の注目すべき動きだった。

 

今年のキヤノンはグラッグシップ機EOS R1や人気の5シリーズのハイエンド機EOS R5 Mark II、動画に強いVCMレンズやZレンズが登場して豊作の年になったという印象ですが、プロや一部のハイアマ向けの高価な製品が多かったので、確かにAPS-C製品を期待していた人には期待外れだったかもしれませんね。

とは言え、来年はAPS-Cのラインナップが入れ替わり、APS-C用のF値一定のズームも登場すると噂されているので、APS-Cに関しては来年の新製品を楽しみに待ちたいところです。