2024年の年末商戦でコンパクトカメラが前年比で132.7%と大きく伸びる

BCN+Rに、家電製品やカメラの年末商戦の販売動向に関する記事が掲載されています。

勢い戻った年末商戦、PC、テレビ、カメラが活況

  • クロモノ家電の年末商戦が勢いを取り戻してきた。2024年12月のPC、テレビ、カメラの販売台数前年比が、揃って2桁増を記録した。20年に始まったコロナ禍特需や反動減などによるイレギュラーな市場の動きが、ようやく正常化し始めている。
  • コロナ禍で大幅に売り上げを失ったのち、ポストコロナで市場を回復しつつあるカメラ。12月の販売台数前年比も、123.7%と活況を呈した。秋口に大きく前年を割れる場面もあったが、11月、12月では勢いを取り戻し、昨年を大幅に上回った。

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  • 特に伸びたのがレンズ一体型のコンパクトカメラ。12月の台数前年比が132.7%を記録した。一方、単価上昇で勢いが鈍化したレンズ交換型は、8月以降販売台数で前年割れが続いていたが、12月に101.0%と、わずかながら前年を上回った。
  • カメラ全体では12月、販売台数シェア25.5%でトップだったキヤノン。販売台数前年比が151.4%と売り上げを大幅に伸ばした。シェア18.6%で2位の富士フイルムは前年比107.3%と好調を維持。11.8%のシェアを獲得し初めて3位まで浮上したケンコートキナーは、前年比256.8%と大健闘した。しかしシェア10.4%のKODAKはそのあおりで89.7%と2桁割れに終わった。9.7%のシェアで5位にとどまったソニーも、92.4%と前年を下回った。

 

コロナ禍で大きく落ち込んだカメラの販売ですが、昨年は大幅に伸びており、回復しつつある状況のようですね。売れ筋は今までのレンズ交換式から、コンパクトカメラに移行しているようで、コンパクトカメラの人気は一過性のブームなのか、それとも長く続くのか興味深いところです。

2024年12月のメーカー別の販売台数シェアは、キヤノンが1位、富士フイルムが2位、ケンコー・トキナー3位、コダック4位、ソニー5位で、富士フイルムの18.6%は大健闘と言ってよさそうです。ソニーは9.7%と少し元気がないですね。