パナソニックが「LUMIX S1RII」を正式発表 [内容更新]

パナソニックが、新開発の4430万画素センサーを搭載したフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S1RII」を正式に発表しました。

Panasonic S1R II Boasts New 44.3MP Sensor, 40 FPS, AI AF, and 8K Video(peta pixel)

  • パナソニックS1Rの登場から 5 年以上経って、後継機のS1RII が登場した。S1RIIでは画像処理、ボディデザイン、パフォーマンスなど、カメラのほぼすべてが変更されている。
  • パナソニック ルミックス S1R IIが3月下旬に3,299.99ドルで発売される予定だ。再設計された S1R IIの感触と操作レイアウトに合わせて設計された新しいバッテリーグリップDMW-BG2 も同時発売される。
  • S1R II は、新開発の 4430万画素 BSI CMOS 画像センサーと高性能なL2画像処理エンジンを搭載しており、スチルと動画のパフォーマンスが向上している。新しいセンサーは大幅に高速化され、ノイズ性能が最大1段改善し、色再現性が向上している。パナソニックによると、S1R II はこれまでの Lumix カメラの中で「最高の写真」を撮影できるとのことだ。
  • S1R IIはリアルタイム LUTに対応し、Lumix Labと連携して動作する。また、新しい動画ワークフロー Lumix Flow アプリもある。
  • ハイレゾモードを使用して、手持ちモードを含めて最大177MPの画像を撮影できる。画像はすべてカメラ内で処理されるため、外部ソフトウェアは不要だ。
  • 位相ハイブリッドAFを搭載しており、AIによる被写体検出と追跡機能を備えている。ハイブリッドAFには 779点の位相検出AF測距点があり、追尾と認識が進化している。パナソニックによると、AFはオリジナルのS1R よりも大幅に高速で信頼性が高くなっているということだ。
  • より強力な画像処理エンジンとより高速なセンサーのおかげで、S1R IIはC-AFで最大40コマ/秒のフル解像度画像を撮影できる。新しいSHプリバーストモード (最大 1.5 秒) では、シャッターが完全に押される前に画像の撮影が開始されるため、写真家は決定的な瞬間を逃すことがない。この40コマ/秒のモードはカメラの電子シャッターが使用され、ブラックアウトは発生しまない。機械シャッターでは10コマ/秒の最高速度を実現する。
  • S1RIIは14stopのダイナミック レンジで8Kを録画できる最初のLUMIXカメラだ。オープンゲート記録では 6.4Kが可能で、将来のファームウェアアップデートで7.2Kと8.1Kも追加される予定だ。もう 1 つの初めての機能はCFexpress typeB カードへのApple ProRes RAW HQ/ProRes RAW 5.8Kの内部収録だ。
  • オリジナルのS1R は、フルフレームミラーレスカメラの中でも最大級の大型カメラだったが、 S1R II は大幅に小型軽量化されS5IIと同等のサイズを実現している。
  • EVFは576万ドットでS1Rと同じだが、ディスプレイは0.2インチ小さくなりドット数も減っている。しかし、ヒンジの可動範囲が遥かに広くなり使用時の柔軟性が改善したため、これは概ね良いニュースだ。

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長い間噂が流れるばかりでなかなか発表されなかったS1RIIですが、ついに正式発表されました。スペックは最近のリーク情報通りで、新型の44MPセンサーが採用され、スチルも動画も満遍なく大幅に改善されています。特に動画は強力ですね。センサーは積層ではありませんが、その分価格が抑えられていて、性能と価格のバランスの良い機種に仕上がっているという印象です。

[追記] 国内でも正式発表されました(プレスリリース)。発売日は3月下旬となっています。