OM SYSTEM「OM-3」のAF性能は「OM-1 Mark II」より優れている

DigitalCameraWorldにOMDS(OM SYTEM)OM-3のレビューが掲載されています。

OM System OM-3 review: The perfect camera... for me. Is it the perfect camera for you, too?

  • このカメラは時代を超越したデザインを採用している。これは待ち望んでいたPEN-Fの後継機でもあり、富士フイルムのハイエンド製品に匹敵する強力なカメラだ。
  • OM-3は美しいカメラで、OM SYSTEMのカメラはオリンパス一眼レフのデザインの美学を取り入れているが、OM-3ほど忠実にデザインを再現したカメラは他にない。
  • 前面にグリップはないことで使いにくく感じる人が多いのは分かっているが、個人的には何日使い続けても何の不快感もなく気にならない。
  • OMシリーズで初搭載の機能は、スチル・動画・S&Qの切り替えダイヤルと背面にあるCPボタンだ。CPボタンはコンピュテーショナルフォト機能に素早くアクセスすることができる。
  • OM-3は金属ボディで、頑丈でしっかりした感触だ。IP53の防塵防滴も備えており悪天候ではどのブランドよりも信頼できる。唯一の不満は端子を覆うドアが簡単に開いてしまうことだ。
  • OM-3はOM-5やPEN-Fよりも明らかに大きく、そのサイズに驚く人もいるかもしれない。しかし、OMDS / オリンパスはこれまで非常に小さいカメラを造ってきたので、OM-3は(他と比べて)決して大きなカメラではなく、予想よりも大きかったというだけだ。

  • 基本的なスチルの性能はOM-1 Mark IIと同じだが、AF性能に関してはOM-3が更に優れていると感じた。特に鳥の撮影ではAFは被写体認識と追尾の速度が遥かに速く粘り強くなった。OM-3はおそらくOM-1 Mark IIよりも新しいAFアルゴリズムを採用しているのだろう。OMのクアッドピクセルAF技術は飛躍的に進歩しており、キヤノンやソニーのレベルには達しいないものの追いつきつつある。
  • 手ブレ補正は6.5段分の効果(シンクロISで7.5段分)でOM-1 Mark IIよりも1段分低いが、これは私はCIPAの新しい測定方法のためだと考えている。ニコンP1100の手ブレ補正が、同じ手ブレ補正テクノロジーを採用するP1000よりも1段分少ない値になっているのと同じ理由だ。理由が何であれ、OM-3の手ブレ補正は600mmレンズでの手持ち撮影でも安定している。
  • OM-3の撮影体験の真髄はクリエイティブダイヤルで、これは本当に楽しく素晴らしい機能だ。
  • 動画もスチル同様にOM-1 Mark II ど同じパフォーマンスだが、AFはわずかに改善されているように感じる。動画機能はG9IIには及ばないが、それでも多くの機能が搭載されており、OM-3は動画では高得点を得ており間違いなく優れている。

  • OM-3は実際に使ってみると、遊び心があり創造性にあふれた魅力的でカリスマ性のあるカメラであることが分かる。私はずっとPEN-Fについて熱く語ってきたが、PEN-Fには位相差AFや4K動画、マイク端子とヘッドホン端子、防塵防滴などの重要な機能が欠けていた。しかし、OM-3はそれらを全て備え、加えて、コンピュテーショナルフォトや被写体検出などの機能も追加されており、私にとっては完璧なカメラだと思う。メモリカードスロットがシングルであることを除けば、気に入らない点は全くない。
  • 良い点:一眼レフのような美しいボディ、フラッグシップ機のテクノロジー、素晴らしいクリエイティブコントロール、強力なコンピュテーショナルフォト機能。
  • 悪い点:メモリカードスロットがシングル、ジョイスティックが無い、ネイティブで2040万画素の解像度、端子カバーが簡単に開いてしまう。

 

OM-3は実際に使ってみるととても楽しいカメラのようで、レビュアーがこのカメラを大いに気に入っていることが伝わってきますね。OM-3はセンサーと画像処理エンジンがOM-1 Mark II と同じですが、AF性能はかなり進化しているようで、特に被写体認識と動体追尾で差が見られるようです。このAFがファームアップでOM-1 Mark IIにも導入されるのかが気になるところですね。